COLUMN ワインを楽しむコツ
スマートなシャンパーニュ選び! 魔法のワードを使ってみよう♪

11月のボージョレ・ヌーヴォーを筆頭に、クリスマス、カウントダウン、新年会など、イベント&パーティシーズン真っ最中ですね! パーティといえば、そこにあるだけでテーブルが華やぎ、みんなの心が浮き立つシャンパーニュ。
この時期に覚えておきたい、スマートなシャンパーニュ選びができる魔法のワードをご紹介します。
そもそも、シャンパーニュとは
「シャンパーニュ」とは、土地の呼び名と、そこで作られる飲み物の名前の両方を兼ねています。
パリから北東に150kmほど行ったところにあるランスという町の周辺が「シャンパーニュ地方」と呼ばれ、ここで生産される発泡性のワインだけが「シャンパーニュ」を名乗れます。
泡のあるワインを「シャンパーニュ」だって思っている人も多いかもしれませんが、シャンパーニュ地方で造られた、厳しい条件をクリアしたものだけが「シャンパーニュ」と呼ばれるのです。
シャンパーニュって、何で高いの?

ワインショップやデパートのワイン売り場には、シャンパーニュがズラリと並んでいて、お値段もピンキリ。「なんでこんなに高いの?」とか、「なんでこんなに価格に差があるの?」と疑問に思う人も多いのでは。
シャンパーニュ地方は、フランスのワイン産地の北限で、非常に冷涼な地域。気候の厳しいこの地では毎年安定したワインを造ることが難しく、それを乗り越えるべく長い歴史の中で積み重ねられた製法で、手間のかかるいくつもの工程を経て造り出されています。
造り手がコストや時間、手間を惜しまないからこそ、シャンパーニュの繊細で深い味わいが生まれるんですね。そうやって特別に造られたお酒だから、値段も高くなっています。
シャンパーニュの手はじめは、スタンダードタイプから!
実はシャンパーニュには、いろんなタイプやグレードがあります。大まかにはこの3タイプ。
- スタンダードタイプ
年号が入っていないもの。ノン・ヴィンテージ又は、ノン・ミレジメとも呼ばれます。 - ヴィンテージ・シャンパーニュ
年号が入ったもの。ミレジメとも呼ばれます。 - プレステージ・シャンパーニュ
最高級のもの。ドン・ペリニヨンやキュヴェ・ルイーズなど。
スタンダードタイプは、シャンパーニュ・メゾン(造り手)を知る入門編といったところです。
シャンパーニュ・メゾンの個性が表現された安定した味わいが楽しめる上、ほかのグレードに比べて価格がお手頃なので、シャンパーニュの手はじめはスタンダードタイプがおすすめです!
シャンパーニュの楽しみ方
シャンパーニュにおすすめのグラス

繊細な泡立ちと香りを楽しむためにも、フルートグラスがおすすめです。グラスの底の中央から立ち上る泡の様子は、ペルル(真珠)に例えられたりします。もちろん通常のワイングラスでも楽しむことはできますが、手持ちのグラスの中でも口の部分が狭く、縦長のタイプのグラスがおすすめです。
シャンパーニュの注ぎ方
注ぐときは、泡が落ち着くのを待ちながら、何度かに分けてゆっくりと注ぎましょう。グラスの6~7分目が目安です。欲張り過ぎは禁物。エレガントにお代わりしましょうね♪
通に見える魔法のワード! 「ブラン・ド・ブラン」、「ブラン・ド・ノワール」
スマートなシャンパーニュ選びに使える、とっておきの魔法の言葉があります。一般的にシャンパーニュは黒ブドウと黒ブドウから造られたベースとなるワインをブレンドすることが多いのですが、黒ブドウのみ、白ブドウのみを使ったシャンパーニュもあります。
黒ブドウだけを使ったものを「ブラン・ド・ノワール」
(黒ブドウからできた白ワイン)
白ブドウだけを使ったものを「ブラン・ド・ブラン」
(白ブドウからできた白ワイン)
と呼びます。こっくりした味わいで秋冬におススメなのが、「ブラン・ド・ノワール」。「ブラン・ド・ブラン」は爽やかな味わいで、春夏におススメです。
覚えやすい、この魔法のワードを使うと、さらにかっこよく見えること間違いなしです!
せっかくのシャンパーニュを奮発する機会。みんなの前で魔法のワードを使って、ちょっと驚かせてみてはいかがでしょうか♪
