COLUMN ワインを楽しむコツ
コスパワインでお試し! 好きなワインを見つける方法

ワインを選ぼうと思っても「種類が多くてわからない」ってとまどうこと、ありませんか?
ラベルを見てもちんぷんかんぷん…でも、ちょっとしたポイントを知れば、意外とカンタンに好きなワインにたどりつくことができるんです。
今回は、これまでより少しだけ"ワインがわかる人になる"コツを伝授しちゃいます!
ちょっとワインを知る入り口として「ブドウ品種から」はアリ?
生産国はどこなのか? 生産者(メーカー)は誰なのか? 甘口か辛口か?…さまざまなワイン選びの入り口があるなかで、"ブドウ品種"はワインの味わいを大きく左右する最大の要素といえます。
たとえば「柑橘系の香り」「濃厚な味わい」など、ブドウは品種ごとに性格が異なり、特徴的な「顔」を持っています。
だから、生産国や生産者が違っても味を予想しやすい=自分の好みが発見しやすくなるんです。
代表的なブドウ品種のおおまかな特徴を赤・白2~3種類ずつ覚えておくだけで、世界中のワインを語ることだってできちゃうかも!?
とにかくいろんな品種を飲み比べてみよう!
同じ赤ワインでも、一度に2種類のブドウ品種を飲み比べてみると、誰でも"違い"を感じることができるでしょう。
そして、「こっちのほうが好き!」といった傾向がつかめるはず。好きなワインを見つける近道は、どんどん飲んでみること、楽しむことです!
飲み比べなんてハードルが高い?…いえいえ、家飲みパーティ、BBQなど、人が集まる機会は複数のワインを試す絶好のチャンスです♪
品種の違う赤ワインを並べて、「どれが好き?」って人気投票してみるのもおすすめ。
もちろん、一人でじっくり飲み比べてみるのもアリ。実は、飲み比べは一人のほうが集中できるというメリットもあります。
きっちり栓をして冷蔵庫に保管すれば一週間程度は保存可能。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
品種飲み比べなら、チリワインがおすすめ!

世界には単一品種でワインをつくる産地が数多くありますが、産地によってはいくつかの品種をブレンドして複雑な味わいに仕上げたり、またヨーロッパ産ワインなどはラベルにブドウ品種の記載のない産地も。
それでは初心者にとって難解度が増してしまいます。
そこで飲み比べにおすすめなのが、単一品種の多いアメリカ、チリ、オーストラリアといった新世界ワイン。
なかでもチリは、今やフランスに次ぐワイン大国といわれ、品種の特徴がはっきりしている上に、なんといってもコスパが高い!
たとえば「フロンテラ」は7品種のラインナップを持ち、1本780円とリーズナブル(参考希望価格 ※オープン価格のため店舗により異なります)。
飲み比べ用に白ワインを3種類購入しても2,340円なら、友達とシェアしてちょっとリッチなお惣菜だって買えちゃいます!
品種がわかればワインがわかる♪ 代表的な7品種の特徴はコレ!!
世界中で栽培しているワイン用のブドウは、なんと2~3万種類もあるといわれていますが、一般的に見かけるのは20種類程度。
ここでは知っておきたい7品種をご紹介します。
【シャルドネ:Chardonnay】世界中を魅了する白ワイン界のアイドル

| 味わい: | キリリと切れ味のある芳醇で豊かな味わい |
|---|---|
| 香り: | 寒い地域はレモンやライム、温暖な地域ではトロピカルフルーツにナッツやバターの香りも |
| おすすめポイント: | 「アゲアゲの楽しい気分になりたい」ときにぴったり。芳醇でコクのある味わいがリッチな気分に誘ってくれます♪ |
【ソーヴィニヨン・ブラン:Sauvignon Blanc】草原を駆け抜ける陽気なおてんば娘

| 味わい: | 爽やかな酸味とグレープフルーツのようなほろ苦い味わい |
|---|---|
| 香り: | 柑橘系の香りにハーブや青草のニュアンスをプラス |
| おすすめポイント: | 「気分をリフレッシュしたい」ときにぴったり。ハーブのようなアロマが心地よく広がります。 |
【リースリング:Riesling】清楚でエレガントなお嬢様

| 味わい: | 生き生きとした上品な酸味で凝縮感のある味わい |
|---|---|
| 香り: | 白い花や洋ナシ、ハチミツなど華やかでほんのり甘い香り |
| おすすめポイント: | 「やさしい気持ちになりたい」ときにおすすめ。透明感がありつつ深い味わい、甘い香りに心が満たされます。 |
【カベルネ・ソーヴィニヨン:Cabernet Sauvignon】香りも味わいも しっかり者の優等生

| 味わい: | 渋さと酸味のバランスがよく、力強く濃厚で"赤ワインらしい"味わい |
|---|---|
| 香り: | カシス、プラム、ブルーベリー、チョコレートなど |
| おすすめポイント: | 「ガツンと濃厚な赤ワインを飲みたい」という期待を裏切りません。どっしりとした味わいはまさに赤ワイン界の代表選手。 |
【ピノ・ノワール:Pinot Noir】繊細だけどチャーミングなヒロイン

| 味わい: | 渋みが少なく酸味がほどよい、軽くエレガントな味わい |
|---|---|
| 香り: | ラズベリー、イチゴ、チェリーなど、赤い果実系のチャーミングな香り |
| おすすめポイント: | 「穏やかな赤ワインが飲みたい」ときにぴったり。ベリー系のやさしい酸味が広がり、お疲れモードからパワーチャージ! |
【シラー/シラーズ:Syrah/Shiraz】スパイシー&セクシー系の肉食女子

| 味わい: | タンニンが豊かでコクがある、ジューシーな味わい |
|---|---|
| 香り: | ブラックベリー、黒コショウ、ビターチョコレートなどインパクトのある香り |
| おすすめポイント: | 「ちょっとパンチのある赤ワインが飲みたい」ときにぴったり。黒コショウのスパイシーで魅惑的な香りがあとを引きます。 |
【メルロー:Merlot】上品で落ち着きのある大人女子

| 味わい: | やわらかくて丸みを帯びたふくよかな味わい。 |
|---|---|
| 香り: | プラム、ブルーベリー、チョコレートなど |
| おすすめポイント: | 「ロマンチックな気分になりたい」ときにおすすめ。上質なシルクをまとったような滑らかな舌ざわりに思わずうっとり♪ |
品種の違いがわかればもっとハッピー♪ 実際に飲み比べてみましょう!

ワインの本数だけグラスを用意し、少量ずつ注いで、それぞれの香りや色合いを比べてみましょう。
飲み比べのコツは、柔軟剤やルームフレグランスを選ぶように、「どの香りが好みかな?」と感じてから味わってみること。
2種類以上で比べてみると、味や香りの違いがはっきりわかります。また、抜栓は同時にしておき、空気に触れる時間を同じにしておくのがベターです。
ワインアカデミーおすすめ! 2種類をお試しするならコレ♪
【1】コスパ重視、アンダー800円の白ワイン対決!
「フロンテラ」780円(参考希望価格)
シャルドネ VS ソーヴィニヨン・ブラン

シャルドネ
熟したグレープフルーツ、アプリコット、トロピカルフルーツなどの果実、ナッツ、さらにほのかなスモーク香を感じる複雑で芳醇なアロマが持ち味。リッチな果実味と透明感が同居した辛口ワインです。

ソーヴィニヨン・ブラン
ライム、レモン、グレープフルーツなどの柑橘系フルーツ、ハーブ、若葉、青リンゴの香りが爽やか。ミネラル感たっぷりのみずみずしい味わいで、きれいな酸味とアロマのバランスも◎。
【2】ちょっと贅沢気分、1,500円以上の2大スター赤ワイン対決!
「カッシェロ・デル・ディアブロ」 1570円(参考希望価格)
カベルネ・ソーヴィニヨン VS ピノ・ノワール

カベルネ・ソーヴィニヨン
カシス、チェリー、プラムなどリッチな果実のアロマに、樽熟成由来のトースト(焼いたパン)のニュアンスが上品さを添えています。タンニンは力強く、ジューシーでエレガントな印象のワインです。

ピノ・ノワール
イチゴ、ラズベリー、バラの花びらの香りとともに、フレンチオーク樽由来のシダー、タバコの風味が感じられ、上品な印象。フレッシュな酸味と新鮮な果実の味わいのハーモニーが最後まで続きます。
いくつかのブドウ品種を並べて飲み比べる。これはソムリエになるための試験でも導入されている方法です。
気のおけない友達とワイワイ飲みながら感想を言い合うのもよし、一人でじっくりワインと向き合ってみるのもよし。自分の好みはどんな品種なのか、早速、試してみてはいかがですか?
ブドウ品種の特徴をつかめば、その日の食事・季節・シチュエーションに合わせて飲みたいワインも見つかります。ぜひトライしてみてくださいね!
