COLUMN ワインを楽しむコツ
もう迷わない! チーズ選びもこれで安心! ワイン×チーズのマリアージュ方程式♪

ワインに合う食材は? と聞かれたら、おそらく、ベスト3には必ず入るおつまみ「チーズ」。ワインとのマリアージュを語る上で、「チーズ」はかかせないもの。
最近は、スーパーマーケットでもたくさんの種類のチーズが並んでいます。
でも、どのチーズを買えばワインに合うのか、迷った経験が皆さんも一度はあるのでは?チーズもワインと同様にどれを購入していいのか迷ってしまいますよね。
そこで、今回はチーズとワインのマリアージュ方程式について、簡単にご紹介します♪ ワインは少しわかるけど、チーズは…という方は必見ですよ!
ワインの個性に合わせて相性の良いチーズを選べば、お互いの良さを引き立て合い、さらに幸せな時間が楽しめるということですね♪
これだけ知っていれば十分! チーズの基本
フランスには「1村に1チーズあり」という言葉もあるように、それぞれの土地に根ざした地方色豊かなチーズが世界中でつくられています。
その数、なんと1,000種類以上! でも、難しく考えなくても大丈夫。
大きく分類すると、みなさんにも耳馴染みのある「ナチュラルチーズ」と「プロセスチーズ」の2つに分けることができるんです。
ナチュラルチーズ
ナチュラルチーズとは、乳を乳酸菌と凝乳酵素によって固めたものを「ある程度水切りしたもの」または「熟成させたもの」です。
熟成させないものではモッツァレラチーズやクリームチーズ、熟成させるものではカマンベールチーズ、ゴルゴンゾーラチーズ、チェダーチーズなどがそれに当たります。
乳酸菌や酵母が生きているため、いずれも時間が経つにつれて熟成が進み、風味や硬さが変化していくのが特徴です。
ナチュラルチーズの代表的なタイプは6つあります。
- フレッシュタイプ
乳を固めて水分を抜き、熟成させないで作る軟質タイプのチーズ。クセが少なく、ほのかな酸味となめらかな口当たりが特徴。 - シェーブルタイプ
山羊乳を原料に使った独特な酸味と香りが特徴のチーズ。熟成が進んでない部分はヨーグルトのようなさわやかな酸味があり、熟成がすすんでくると、コクが出てきます。 - 白カビタイプ
世界中で人気の高い、白カビでおおわれたクリーミーな味わいのチーズ。チーズの入門としては最も適しています。白カビを表面に繁殖させ、熟成させます。 - ウォッシュタイプ
熟成させるときに塩水で表面を何度も洗うためウォッシュと言われています。表面は独特な香り持ちますが、中身はコクがあり、クリーミーな味わいや舌触りが特徴。 - ハード・セミハードタイプ
乳を固めて、水分を多く抜いて保存性を高め、熟成させた硬質タイプのチーズ。熟成が進むにつれ、旨みやコクのある味わいになる。料理に使われることも多いチーズ。 - 青カビタイプ
マーブル模様のように一面に青カビが広がった個性的なチーズ。青カビの量が少なく、塩気も控えめでマイルドなものや、塩気も強く刺激的でコクあるタイプがあります。
今回は、ナチュラルチーズとワインのマリアージュをご紹介します!
| タイプ | 代表的なチーズ | スパークリング | ワインに合わせるコツ |
|---|---|---|---|
| 白 | |||
| ロゼ | |||
| 赤 | |||
フレッシュタイプ
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クリームチーズ、カッテージチーズ、マスカルポーネ、モッツァレラ | ◎ | クラッカーにチーズを乗せてジャムやハチミツをかけたり、カプレーゼのように野菜やフルーツと一緒に調理したりと、単品で楽しむというよりは+αすることでワインとの相性の幅が広がります。例えばモッツァレラなら塩とオリーブオイルをかけて白ワイン、トマトのカプレーゼならロゼワインとの相性バッチリ。 |
| ◎ | |||
| ○ | |||
| △ | |||
シェーブル
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ヴァランセ、クロタン・ド・シャヴィニョール、サント・モール・ド・トゥーレーヌ | × | 白ワインなら酸味のある爽やかなタイプ(ソーヴィニヨン・ブランなど)やフルーティなタイプが特におすすめ。赤ワインも渋みの少ない果実味のあるタイプならOK。チーズの風味や熟成度合いによってワインもチョイスしましょう。 |
| ◎ | |||
| ○ | |||
| ○ | |||
白カビタイプ
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カマンベール、ブリ― | ◎ | コクあるタイプやふくよかな白ワインとの相性Good! 特にシャルドネから造られるワインとは王道の組み合わせ。赤ワインは渋みの控えめなフルーティなタイプがおすすめです。塩気と風味が強い白カビチーズなら赤ワインとの相性も◎ |
| ◎ | |||
| ○ | |||
| ◎ | |||
ウォッシュ
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エポワス、モンドール | × | 表皮には塩味があり、中身がクリーミーなウォッシュチーズには、果実味豊かな赤ワインから渋みのある赤ワインまで幅広く楽しめます! 白ワインと合わせなら、コクのあるタイプの白ワインがベター。 |
| △ | |||
| △ | |||
| ◎ | |||
ハード・セミハードタイプ
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ゴーダ、ミモレット、パルミジャーノ、コンテ | ○ | マイルドな味わいのタイプなら白ワインがベスト。旨みの強いタイプには赤ワイン全般、白ワインならコクあるふくよかなタイプなら合わせることが出来る。セミハードやハードタイプのチーズは質感や食感を変えることでワインとも幅広く合わせられます。 |
| ◎ | |||
| △ | |||
| ◎ | |||
青カビタイプ
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ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、スティルトン | × | 果実味があるフレッシュなタイプからしっかりとした味わいの赤ワインまで青カビの塩気や風味の強さに合わせてチョイス。フルーツやナッツを添えたり、ハチミツをかけると甘口ワインや甘口のポートワイン(酒精強化ワイン)などの相性もピカイチです! |
| 甘口◎、辛口× | |||
| △ | |||
| ◎ |
今回は、ナチュラルチーズとワインのマリアージュをご紹介します!
フレッシュタイプ
代表的なチーズ
クリームチーズ、カッテージチーズ、マスカルポーネ、モッツァレラ
ワインと相性

◎ スパークリングワイン

◎ 白ワイン

○ ロゼワイン

△ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

クラッカーにチーズを乗せてジャムやハチミツをかけたり、カプレーゼのように野菜やフルーツと一緒に調理したりと、単品で楽しむというよりは+αすることでワインとの相性の幅が広がります。例えばモッツァレラなら塩とオリーブオイルをかけて白ワイン、トマトのカプレーゼならロゼワインとの相性バッチリ。
シェーブル
代表的なチーズ
ヴァランセ、クロタン・ド・シャヴィニョール、サント・モール・ド・トゥーレーヌ
ワインと相性

× スパークリングワイン

◎ 白ワイン

○ ロゼワイン

○ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

白ワインなら酸味のある爽やかなタイプ(ソーヴィニヨン・ブランなど)やフルーティなタイプが特におすすめ。赤ワインも渋みの少ない果実味のあるタイプならOK。チーズの風味や熟成度合いによってワインもチョイスしましょう。
白カビタイプ
代表的なチーズ
カマンベール、ブリー
ワインと相性

◎ スパークリングワイン

◎ 白ワイン

○ ロゼワイン

◎ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

コクあるタイプやふくよかな白ワインとの相性Good! 特にシャルドネから造られるワインとは王道の組み合わせ。赤ワインは渋みの控えめなフルーティなタイプがおすすめです。塩気と風味が強い白カビチーズなら赤ワインとの相性も◎
ウォッシュ
代表的なチーズ
エポワス、モンドール
ワインと相性

× スパークリングワイン

△ 白ワイン

△ ロゼワイン

◎ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

表皮には塩味があり、中身がクリーミーなウォッシュチーズには、果実味豊かな赤ワインから渋みのある赤ワインまで幅広く楽しめます! 白ワインと合わせなら、コクのあるタイプの白ワインがベター。
ハード・セミハードタイプ
代表的なチーズ
ゴーダ、ミモレット、パルミジャーノ、コンテ
ワインと相性

○ スパークリングワイン

◎ 白ワイン

△ ロゼワイン

◎ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

マイルドな味わいのタイプなら白ワインがベスト。旨みの強いタイプには赤ワイン全般、白ワインならコクあるふくよかなタイプなら合わせることが出来る。セミハードやハードタイプのチーズは質感や食感を変えることでワインとも幅広く合わせられます。
青カビタイプ
代表的なチーズ
ロックフォール、ゴルゴンゾーラ、スティルトン
ワインと相性

× スパークリングワイン

◎ 白ワイン

△ ロゼワイン

◎ 赤ワイン
ワインに合わせるコツ

果実味があるフレッシュなタイプからしっかりとした味わいの赤ワインまで青カビの塩気や風味の強さに合わせてチョイス。フルーツやナッツを添えたり、ハチミツをかけると甘口ワインや甘口のポートワイン(酒精強化ワイン)などの相性もピカイチです!
ワインとチーズを合わせるポイント
上記の味わいマトリクスを暗記していなくても大丈夫! ワイン選びをするときに、ちょっとしたコツを覚えておくと、ワインのおいしさもぐっと深まります。
チーズの産地とワインの産地を合わせる
フランスやイタリアなどヨーロッパでは、それぞれの土地に根ざした地方色豊かなチーズがつくられています。ワインとチーズを同じ産地のもの、又はより近い地方の産地のものを合わせると相性抜群です!
熟成の度合いで合わせる
できたての若いチーズには、フレッシュでフルーティなワインを。ミモレットやコンテなど熟成期間の長いチーズには、しっかりした味わいのワインを選ぶのが◎
チーズの成分(酸味・コク・塩味など)や質感で合わせる
酸味のあるフレッシュタイプのチーズには爽やかな酸味の白ワイン、マイルドでクリーミーな味わいのチーズにはコクのある白ワインがおすすめ。
また、脂肪分の高いチーズや塩味のあるチーズは、渋みのしっかりした赤ワインや、コクのある白ワインがよく合います。
また、ハードタイプのチーズは食感や質感を変えることで幅広くワインとも合わせられます!
例えば、パルミジャーノはゴツゴツとしたかち割りの形状で食べるなら、渋みのある赤ワインに、粉状に削ってサラダなどにかければスパークリングワインとの相性も抜群!
ワインの重さと食感・質感を工夫して2通り楽しめるなんて、知っているだけでお家ワインが楽しくなりますね!
自宅でも出来る簡単アレンジ! おしゃれチーズプレートとは
ひとつのお皿にいろいろなチーズを盛り合わせたものを、「チーズプラトー」といいます。
レストランやワインバーでよく出てきますが、コツさえ押さえれば、自宅でも素敵なプラトーを作る事ができますよ! パーティなどでテーブルがグッと華やかになること間違いなしです。
チーズはそのまま食べても十分美味しいですが、クラッカーやパン、フルーツ&ナッツなどを添えれば、さらにチーズとワインの美味しさが引き立ちます。
ドライフルーツやナッツはチーズの塩味を和らげてくれるので、自宅にストックしておくと便利! ワインとの相性ももちろん抜群です!
おしゃれチーズプレート盛り付けのポイント
- 木製ボードやガラスプレート、大皿など自宅にあるものを活用しましょう! 和風のトレイを使っても、和モダンな雰囲気が演出できますよ。
- いろいろな味が楽しめるよう、異なるタイプのチーズを2種類以上そろえるのがおすすめです。
- チーズの切り方に変化をつけると華やかなプレートになります。例えば、くさび型、サイコロ状にカットしたり、星形、ハート型など、型抜きを使うと遊び心を添えることができます。
- カットした頂点をプレートの中心部に向けると綺麗に見え、チーズの切り口を食べる人の方に向けると、トロリとした断面が食欲をそそります。
- チーズと相性のいい食材も盛り込むと、さらにグレードアップ。旬のフレッシュフルーツが入ると季節感の演出になります。ドライフルーツ、ハチミツ、ジャム、ナッツなどもGood!
チーズは様々な種類があるので、自分好みのチーズを見つけるだけでも楽しみが広がります!スーパーマーケットやチーズ専門店で取り扱っているビギナー向けのチーズからまずは試してみてくださいね。
でも、実際にチーズを見るとあれこれ欲しくなってしまいますが、食べきる量だけ購入するのがベターです!
それぞれの個性と特徴をマスターして、お気に入りのワイン×チーズのマリアージュを楽しんでみてくださいね♪

ワインに合わせるコツ