COLUMN ワインを楽しむコツ
おうちワイン成功の秘訣! ワインと料理のマリアージュ方程式♪

ワインと料理の『マリアージュ』。この言葉、聞いたことがある人も多いのではないでしょうか?
マリアージュとは、フランス語で「結婚」のこと。ワインの場合は、料理との「相性」。つまり、「おいしい方程式」と覚えておけばOK!
ワインはお料理とともに楽しむ飲み物ですから、結婚と同じように、ワインの個性に合わせて相性の良い料理を選べば(逆の場合もあり)、お互いの良さを引き立て合い、さらに幸せな時間が楽しめるということですね♪
今回のコラムでは、4つのとっても簡単なワインと料理のおいしい方程式をご紹介!これさえ押さえておけば、ワインのある生活がもっと楽しくなりますよ~!!
Wine&Food方程式 その1
素材の色とワインの色を合わせましょう!

まず手始めに、誰でも簡単にできるのが、「色合わせ」。素材そのものを味わうような、比較的シンプルな料理の「メイン食材の色」と「ワインの色」を合わせるのがコツです。
赤ワインなら、たとえば赤身の牛肉、白ワインなら白身の鶏肉やお魚、ロゼワインならピンク色のサーモンといった具合に、同じ色の素材を持ってくるだけで、ワインと普段の家庭料理がすんなり合います。
Wine&Food方程式 その2
ワインの中に料理と共通する風味を見つけましょう!

2つめの方程式は、「香り」や「風味」を合わせることです。
ワインに詳しくなくても、「ハーブの爽やかな香り」「イチゴみたいな甘くフルーティな香り」「コショウのようなスパイシーな香り」「みずみずしい柑橘系の風味」などと感じること、ありますよね?
そうしたワインの持つ独特の香りや風味と同じような「香り」「風味」を持つ料理を重ね合わせると、ワインの味わいがより深く、何層にもふくらんで感じられるんです。それはもう、驚きの世界!だからといって、ちっとも難しいことはありません。
たとえば、「レモンのような風味」を感じたとしたら、お料理にレモンを少し搾ってみる。「ハーブの香り」がしたら、青じそ、バジル、パセリといった香草をお料理の上に散らしてみたり、「スパイシーな香り」がしたら、黒コショウをトッピングしてみる。それだけで、十分『マリアージュ』になるんです。
Wine&Food方程式 その3
料理とワインで味わいを補い合いましょう!

3つめの方程式は、「足りないものを補い合う」。
料理にない味わいを、ワインが持つ味わいで補ってあげる、という考え方です。
たとえば、生牡蠣にレモンを搾るような感覚で、酸味のしっかりある白ワインを添えてみるとか、脂っぽい牛肉の料理なら、脂っぽさをリセットしてくれる渋み(タンニン)を持った赤ワインを合わせてみるとか。

足りないものを補い合うなんて、まさしく理想の夫婦のよう!
そんなちょっとした工夫でびっくりするほど豊かなマリアージュが生まれます。
家庭料理がもっとおいしく、食欲がどんどんわいてきますよ♪
Wine&Food方程式 その4
ワインと料理の味の「重さ」を合わせよう!

最後の方程式は、「こってり感」を合わせることです。ちょっと難しく思えるかもしれませんが、実はこれは一番実践的なので、ぜひ覚えてくださいね。
たとえば、同じ鶏肉料理でも、塩やハーブだけで焼いたものと、焼いた上にクリームソースやグレービーソース(肉汁をもとに作られるソース)をかけたものとでは、お料理全体の重さ、つまり、「こってり感」が変わってきます。
その重さに合わせてワインを選ぶ。
さっぱりと仕上げた料理には軽いワインが、こってりと仕上げた料理には重たいワインが相性抜群! ということなんです。
ワインの重さは、赤ワインなら裏ラベルに書いてある「ライトボディ」「ミディアムボディ」「フルボディ」という表現を参考にするのも手。こちらのコラムでも解説していますので、チェックしてみてください。

この4つのマリアージュ方程式を押さえておけば、もうワインと料理に悩まなくてOK! 実験するような感覚で、いろいろ試してみてくださいね。
とはいえ、もっとも大切なのは、ワインも、料理も、自分が好きなものを選ぶこと。それが、おうちワインを楽しむ最大の秘訣です。
細かいルールに捉われすぎず、好きなものをどんどん組み合わせてみて、「My方程式」をつくってしまうのもアリ!
さて、ここまでは"良い結婚"のお話でしたが、実は、ワインにはどうしても相性のよくない「合わせにくい食材」もあるんです。次回ご紹介しますので、ぜひチェックして、ワインライフをますます充実させてくださいね!
