COLUMN ワインを楽しむコツ
すぐ飲み切らなくても大丈夫! 開けたワインを少しでも長く楽しむコツ ~ワインの保存・活用法~

今回はワインのさまざまな保存法をご紹介します。
このコツをつかめば、家飲みでよくある「全部は飲み切れないかもしれない」というときでも大丈夫♪ 食事やおつまみのお供に、家でも軽く1杯飲みたい、という時の強い味方にもなってくれます。
ワイン保存法その1 なるべく空気に触れさせないこと
大きめのグラスにワインを注いで、グラスを軽くまわすと、香りや風味がふわっと広がります。このようにワインは空気に触れると味わいがまろやかになります。でも、「明日以降に飲む分」に関しては、まったく逆。
ワインが空気に触れて酸化するのをなるべく防ぐことで、味や香りをキープできるのです。そのためには、とにかくボトルの栓をしっかり締めることが大切。ボトルの中の空気を抜く道具なども市販されていますが、自宅で楽しむ場合はそこまでしなくても大丈夫。コルクならそのままねじ込み、スクリューならキャップを締めてから冷蔵庫に入れておけば、約1週間はおいしく飲めますよ♪
また、ボトルに残ったワインを、小さな瓶に入れ替えるのもおすすめです。瓶の口元までワインを入れてしっかり栓をすれば、液面が空気に触れる面積が減って酸化を最小限に抑えられるうえに、冷蔵庫内の省スペースにもなりますね。
ワイン保存法その2 スパークリングワインはどうする?

スパークリングワインの命は、やっぱり「泡」。この泡をキープするための便利な道具があります。スパークリングワインの"きのこ型"のコルク栓を抜いたら再度使うことができません。
そこでおすすめするのが、その名も「スパークリングストッパー」。
左右のフックを開いてボトルの口に押し付け、フックを閉じるだけ。しっかり圧力をかけて保存してくれるので、泡をより長く楽しむことができます。使い方も簡単で、洗って何度も使用できます。スパークリングワインが大好きな人は要チェックアイテムです。
ワイン売り場やワイングッズを扱うネットショップで1,000円前後の価格で購入可能です。
ワイン保存法その3 バッグ・イン・ボックスのワインもおすすめ

パーティやアウトドアなどで、大人数で楽しむイメージが強い大容量のボックスワイン。ボックスワインの中で、「箱に入った袋」という意味の「バッグ・イン・ボックス」という容器があり、真空状態のビニールバッグにワインが収められています。
注いだ分だけバッグがしぼんでいく仕組みなので、ワインが空気に触れないため酸化しにくく、開封後も長い間おいしく飲むことができます。メーカーによって多少異なりますが、メルシャンの「フランジア」の場合は約1か月間の保存が可能。
注ぎ口をクルっとひねるだけで注げるので、いつでも気軽に楽しめ自宅の定番ワインにおすすめです。
最後の1滴まで味わうために
ワインは空気に長い間触れると酸化が進み、新鮮さやフルーティーさがなくなっていき、香りが抜けて、味わいは酸味が強くなっていくなど、変化していきます。酸化したからといって体に影響があるわけではないので、神経質になる必要はありません。
けれども、そのまま飲んで「何だかそっけないな」という味わいになってきたら、ワインカクテルやサングリア、ホットワインなどにアレンジしたり、料理に使ったりして最後の1滴まで楽しみ尽くしましょう。
料理への活用としては、肉料理の下ごしらえに赤ワインを使ってお肉を柔らかく仕上げたり、白身魚の料理に白ワインを使ったりする定番の料理法があります。
また、ブドウからつくられるお酒、ワインはスイーツとも好相性。フルーツのコンポートやフルーツパンチはもちろん、ゼリーやデザートソースに加えても、風味豊かに大人の味に仕上げることができます。
ここでは、いちごを赤ワインで煮るだけの簡単コンポートにブリュレを添えた、ルビーのような華やかさのあるスイーツレシピをご紹介します。コンポートはアイスクリームに添えてもおいしいので、ぜひお試しください♪
いちごのコンポート入りクレームブリュレ

材料(4人分)
<コンポート>
- 赤ワイン:200cc
- いちご:12粒
- グラニュー糖(甘口ワインを使う場合は不要):10g
<クレーム・ブリュレ>
- 卵黄:2個分
- グラニュー糖(クレーム・ブリュレ用):30g
- 生クリーム:200cc
- 牛乳:100cc
- バニラビーンズ(なくても可):1/2本
- 三温糖(表面用)(グラニュー糖でも代用可):20g
- 生クリーム(飾り用):60cc
- ミント(飾り用):少々
作り方
- 赤ワインとグラニュー糖(10g)を鍋に入れて溶かし、1/5ほどに煮詰める。
- 1にヘタを取ったいちごを加えて火を通し、粗熱を取ってから冷やす。
- 卵黄とグラニュー糖(30g)を白っぽくなるまでよく混ぜ合わせる。
- 小さい鍋に生クリームと牛乳、包丁の背などを使用して、中身の種をこそげ取ったバニラビーンズを加え、沸騰直前まで温める。
- 3に4を泡立てないように少しずつ加え、軽く混ぜ合わせる。
- ココットのような耐熱皿の中央に、食べやすい大きさにカットした2をひとつの器に2粒分入れ、その上から5を茶こしなどで漉しながら注ぎ入れる。
- 天板に水を張り、6を入れて180度のオーブンで15分ほど蒸し焼きにする。
- 表面に三温糖を振りかけ、再度オーブンで焦げ目が付くまで焼く。
- 8にお好みの固さに泡立てた生クリームと残りの2を1粒ずつ盛り、ミントを飾る。
