COLUMN ワインを楽しむコツ
ワインの祭典! 新酒を楽しもう♪

11月になると、スーパーやワインショップの店先には「ボージョレ・ヌーヴォー」の文字が踊ります。1年で最大のワインのイベントと言っていいほどの、すっかり風物詩として定着した感がありますよね。
今回は、ヌーヴォーの基礎知識と楽しみ方をご紹介します。
まずは、新酒(ヌーヴォー)について
ワインの新酒(ヌーヴォー)とは、その年に収穫したブドウで作られたワインのこと。ヨーロッパでは多くのブドウ畑で9月~10月に収穫となり、わずか2ヶ月でワインが出来上がるのです。
ヨーロッパのワイン産地では、古来より作りたてをすぐに飲むという習慣があったそう。
ボージョレ・ヌーヴォーだけじゃない! 世界各国のワインの新酒
新酒のなかで一番有名なのが、ご存知フランスの「ボージョレ・ヌーヴォー」。でも、その他の国のワインにも、新酒があるんですよ。イタリアではワインの新酒は「ヴィーノ・ノヴェッロ」、10月30日(2012年改定)に解禁されます。新酒は、日本のワインにもあります。
ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日には、フランスよりもいち早くに解禁になる、各国の新酒を飲み比べながらボージョレ・ヌーヴォーの解禁日を迎えるのも楽しそうですね。
意外と知らない?! そもそもボージョレ・ヌーヴォーとは?
ボージョレ・ヌーヴォーとは、フランスのブルゴーニュ地方のボージョレ地区で作られる新酒(ヌーヴォー=新しい)のこと。毎年、11月第3木曜日の午前0時に解禁になり、日本は時差の関係で本国フランスよりも約8時間早くボトルを開けることができます。"今年の味"をいち早く楽しめるのは、日本に住む私たちならではの特権ですね♪
そんなボージョレ・ヌーヴォーですが、大きく分けると2つの種類があります。「ボージョレ・ヌーヴォー」と、「ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォー」です。
ボージョレ・ヌーヴォーとは?
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーとは?

ボージョレ地区で造られる新酒が「ボージョレ・ヌーヴォー」です。フレッシュで果実がはじけるような軽快な味わいが特徴。
ボージョレ・ヴィラージュ・ヌーヴォーとは?
「ボージョレ・ヴィラージュ(村)」は、ボージョレ地区の中でも北側に位置する限定された38の村だけで造られるヌーヴォーのこと。この38の村は丘陵地帯で陽当たりのよい斜面が多く、より高品質のブドウが収穫できることから、ワンランク上のヌーヴォーとして人気があります。より芳醇でふくよかな味わいが楽しめます。
カジュアルに楽しむなら「ボージョレ・ヌーヴォー」、贅沢に楽しむなら「ボージョレ・ヴィラージュ」と使い分けるのがおすすめです。
フランスワインの新酒は赤だけでなく、白もロゼも!
ボージョレ・ヌーヴォーの赤があまりにも有名なので、"ヌーヴォーといえば赤"というイメージですが、フランスワインの新酒には、ロゼや白もあるのをご存知ですか?
たとえば、ボージョレ・ヌーヴォーにはロゼがあり、可愛らしく華やかな色合いで女性にぴったりです。
ボージョレ地区の北側で造られる「マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー」は、シャルドネ100%の白ワイン。白のヌーヴォーは、ほかにもロワール地方の「ミュスカデ・ヌーヴォー」があります。
ヌーヴォーの楽しみ方のコツ

1年に1度のワインの祭典。せっかくだから、思い切り楽しんでしまいましょう♪ スーパーや百貨店などでは事前に購入予約を受け付けてくれるところもあるので、前もってしっかり計画して楽しみに待つのも手。
また、解禁日に特設コーナーを訪れて、賑わいのなかでお祭り気分を味わいながら選ぶのも楽しいもの。売り切れ御免! なので、解禁したらすぐに手に入れると安心ですね。
解禁日に、早速開けて深まる秋の季節感を味わうのも素敵ですし、お友達と集ってプチパーティを開くのも楽しそう。
ヌーヴォーのなかには375mlの飲みきりにぴったりのハーフサイズもあるので、赤と白両方を飲み比べるのもオススメです。最近ではペットボトルに入ったものも登場しているので、より手軽に楽しむことができます。
今年収穫したばかりのブドウで造られたワインのフレッシュさを楽しむのがヌーヴォーの最大のお楽しみ。大事にとっておいたりせず、早めに飲み切るのがおいしくいただくコツです。赤・白問わず、ちょっと冷やして飲むとフレッシュな味わいが際立ちますよ。フルーティで軽やかな味わいは、どんな料理とも相性がよいオールラウンダーです。
また、解禁時間の午前0時ジャストからヌーヴォーが楽しめるレストランもあります。カウントダウンして午前0時を迎え、乾杯! 盛り上がりを体感しながら食事をいただくのも、ヌーヴォーならではの楽しみ。夜更かし覚悟で出かけてみては?
お祭り気分でヌーヴォーイベントを楽しむのは最高! でも、帰りの足はちゃんと確保しておきましょうね♪
