禁断の誘惑！ 揚げ物★ワインのマリアージュ

"ダイエットの敵"とも言われる揚げ物。「でも、なんだか無性に揚げ物が食べたい！」と思うこと、ありませんか？
あの香ばしい揚げ油の香り、衣のサクサクとした食感、素材のうまみをギュッと閉じ込め、外はカリッとしていても中はふっくら、とってもジューシーな揚げ物には、ほかの調理法にはない魅力がありますよね。

そんな揚げ物と切っても切り離せないのが、実はワイン。今回は、揚げ物とワインの絶品の組み合わせをご紹介します。
夏こそアツアツの揚げ物にキリリと冷えたワインがぴったり！ ときには油に身をゆだねてみてはいかがですか？

揚げ物はカロリーが高い、調理するのが面倒…とはいえ、じゃがいも、玉ねぎなど、冷蔵庫の常備野菜を素揚げしただけでも抜群においしくなるから不思議！
永遠の定番といえば、お肉屋さんのコロッケやトンカツを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか？

最近では唐揚げ専門店が続々出店するなど、何かと注目度の高い揚げ物。
スーパーのお総菜コーナー、コンビニ、ファストフードなども種類が豊富で、スパイスや味付けにもお店独自のこだわりがあり、どれにしようか、けっこう目移りしちゃいます。そんな揚げ物とワインが合う理由とは？

「油で揚げる」調理法を日本に最初に伝えたのは、ポルトガルだと言われています。 小麦粉と卵を合わせた衣を食材につけて揚げるフリッターが天ぷらになったとされ、フリッターには衣そのものに味がついていたことから、ポルトガル語の「temperar（調味料を加える）」が語源という説もあります。

また、カツレツはフランスの肉料理からきていて、子牛肉をスライスしてパン粉をつけ、バターなどでソテーしたものが原型。
ミラノ風カツレツや、シュニッツェル（ウィーン風カツレツ）も、だいたい同じような調理法を用いています。

こうしてみると、どれも伝統的なワイン生産国！つまり、ワインと揚げ物は、昔からヨーロッパで親しまれてきた組み合わせなんですね。

次の3つのポイントをおさえれば、揚げ物のおいしさが倍増！ 食欲をそそること間違いなしです！

揚げ物にテッパンの添え物といえば、レモン。レモンを添えてキュッと搾るような感覚で、レモンや柑橘系の爽やかな香りのする白ワインを合わせると、ワインがレモン代わりになり、油っぽさを洗い流して、食べ飽きないおいしさに！

天ぷらやフリットなど、衣の質感が軽い揚げ物には、爽やかで軽やかなタイプの白ワインがおすすめ。
パン粉をたっぷりつけたトンカツやフライなど、ボリューム感のある揚げ物には、コクのある白ワイン、ロゼワイン、赤ワインがおすすめです。

野菜系を揚げるなら爽やかな白ワイン、魚介系なら白ワインやロゼワイン、お肉系ならロゼワインや赤ワインと合わせてみましょう。
塩でいただく揚げ物なら白ワイン、タルタルソースならコクのある白ワイン、トマトソースならロゼワインや軽めの赤ワイン、がっつりソースならジューシーな赤ワイン。ソースの色合いに合わせてワインを選ぶのがポイントです。

ちょっとしたコツを知れば、いつもの料理がさらにおいしく！揚げ物の種類別ベストワインをご紹介します。

みんな大好き、カリッとジューシーな唐揚げは、ワインに合う揚げ物レシピの代表選手。コクのある白ワインからロゼワイン、赤ワインまで幅広く合わせることができます。

サクサクした衣の食感と、食材の繊細な味わいが楽しめる天ぷら。魚介系や野菜系の天ぷらにはスパークリングワインや爽やかな白ワインがぴったり。魚介の種類に合わせて、ロゼワインやロゼスパークリングワインもおすすめです。

揚げ物を失敗しない基本は、食材を小さくまとめて高温で手早く揚げること。そんなルールを覚えているだけで、カンタンにおいしい揚げ物ができちゃう。
それと同じで、ワインとの相性もちょっとしたコツを覚えれば、失敗知らずで、食事もワインもどちらもおいしく、食べ続け、飲み続けることができるんです。

食欲が落ちる夏こそ、油分も上手にとってエネルギーをチャージ！ 暑さを元気に乗り切りましょう！