KNOWLEDGE これでバッチリ! ワインの基礎知識
赤ワインのブドウ品種
赤ワインに使われているブドウ品種は黒ブドウと呼ばれます。黒味がかった紫の果皮を持ち、この果皮から抽出される色素が赤ワインの美しいルビー色を生み出します。
ここでは、代表的なブドウ品種はイラストを交えながら、それぞれのブドウ品種の特徴をご紹介します。
カベルネ・ソーヴィニヨン


フランスボルドー地方原産の代表的赤ワイン用ブドウ品種。深みのあう色合いとしっかりとしたタンニンが特徴で、重厚で飲みごたえのあるワインになります。
メルロー


フランスボルドー地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。深みのある色合いと、きめ細やかなタンニンがあり、まろやかで口当たりの良いワインになります。
ピノ・ノワール


フランスブルゴーニュ地方を代表する赤ワイン用ブドウ品種。透明感のあるルビー色で比較的タンニンの少ない、なめらかな味わいのワインになります。
マスカット・べーリーA


1927年(昭和2年)、川上善兵衛により交配された日本固有の生食、醸造兼用品種。キャンディのような甘い香りが特徴で、優しい口当たりとなめらかな味わいの果実味のある赤ワインになります。
シラー


フランスコート・デュ・ローヌ地方原産の赤ワイン用ブドウ品種。濃い紫を帯びたガーネット色。フルーティさとタンニンのバランスが良く、力強い味わいの赤ワインになります。また、オーストラリアではシラーズとしても有名です。
テンプラニーリョ


スペインの代表的な赤ワイン用ブドウ品種でスペイン国内で広く栽培されています。近年ではフランスラングドック地方やポルトガルでも栽培されています。香り高く繊細な味わいを持つ長期熟成型のワインを生み出します。
カルメネール


古くはフランス ボルドー地方で栽培されていた品種ですが、現在ではボルドー地方ではほとんど栽培されていません。近年、南米チリで栽培に成功し、豊かな果実味とコクのある味わいのワインで注目を集めています。
ガメイ

フランス ボージョレ地方で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種。炭酸ガス浸漬法により、タンニンが少なく、フルーティで軽快な味わいのワインになります。ボージョレ・ヌーヴォーもこのブドウから造られます。
ネッビオーロ

イタリア ピ工モンテ州で栽培されている赤ワイン用ブドウ品種。濃いガーネット色で、酸・タンニンのしっかりとした長期熟成型の赤ワインになります。バローロはこのブドウから造られる代表的なワインです。
サンジョヴェーゼ

イタリアの代表的な赤ワイン用ブドウ品種。トスカーナ州を始め、広い地域で栽培されています。濃いルビー色のタンニンと果実味が豊富なワインとなります。キャンティの主要品種としても知られています。
ガルナッチャ

フランス南部のグルナッシュと同種でスペイン原産。フルーティでフルボディのワインになります。テンプラニーリョとブレンドされることが多い品種です。
マルベック

フランス ボルドー地方や南西地方カオール地区で栽培され、色が濃くタンニンの強いコクのある赤ワインになります。近年、アルゼンチンで注目されるワインが造られて、人気を集めています。
