KNOWLEDGE これでバッチリ! ワインの基礎知識
白ワインのブドウ品種
白ワインに使われている主なブドウ品種は白ブドウと呼ばれます。黄緑色や灰色がかったピンク色(グリ)の果皮を持ち、果実味や酸味のバリエーションの豊富さが特徴です。
ここでは、代表的なブドウ品種はイラストを交えながら、それぞれのブドウ品種の特徴をご紹介します。
シャルドネ


フランス ブルゴーニュ地方原産の代表的な白ワイン用ブドウ品種。産地、気候の違いで様々な味わいを持つワインになります。また、シャンパーニュの原料としても有名です。
ソーヴィニヨン・ブラン


主にフランス ボルドー地方やロワール地方で栽培されている白ワイン用ブドウ品種で、ロワール地方ではブラン・フュメと呼ばれています。ロバート・モンダヴィ氏はフュメ・ブランとネーミングして大成功をおさめました。ニュージーランドでも注目される品種です。
甲州


日本で1300年もの歴史をもつ伝統ブドウで、山梨県を中心に栽培される日本固有の欧州系品種。果皮は淡い赤紫色の美しいブドウです。
リースリング


ドイツを代表する白ワイン用ブドウ品種。しっかりとした酸味と上質な香りを持ち、爽やかな辛口から甘口のワインまで造られます。
ピノ・グリ


フランスではピノ・グリ、イタリアではピノ・グリージョと呼ばれています。「グリ」、「グリージョ」は灰色を意味し、果皮が灰色を帯びた薄紅色をしています。香りは穏やかですが、辛口で厚みのある味わいの白ワインになります。
セミヨン

主にフランス ボルドー地方のソーテルヌ地区、グラーヴ地区で栽培されている白ワイン用ブドウ品種。貴腐ワインの原料ブドウとしても有名です。
ヴィオニエ

フランス コート・デュ・ローヌ地方北部原産のブドウ品種。モモやアンズを思わせる特徴的な香りを持ったワインになります。最近ではカリフォルニアやオーストラリアでも香り高いワインが造られています。
マスカット・オブ・アレキサンドリア

多くの品種があり世界各地で栽培されているミュスカの一種。フランスではラングドック・ルーシヨン地方で多く栽培されて、甘い風味と独特の芳香を付与するブレンド用に用いられる他、辛口の白ワインも造られています。
ミュスカデ

フランスのロワール川下流域、大西洋への河口付近で栽培されているブドウ品種。辛口で爽やかな風味の軽快なワインになります。オリとワインを接触させるシュール・リー製法で造られるワインもあります。
マカベオ

スペイン北部における主力白ブドウ品種で、ビウラとも呼ばれます。早熟性で、ワインに豊かな果実味と骨格を与えます。カバに使用される指定品種の一つです。
バロミノ

スペイン南部アンダルシア地方原産で、シェリーの重要な原料ブドウ品種。シェリーのほとんどがこの品種から造られています。
フルミント

ハンガリー北部卜カイ地方の主要ブドウ品種。通常酸味のある力強い辛口ワインになりますが、生産年により貴腐ブドウとなった場合は極甘口の貴腐ワインになります。※写真は貴腐がかったブドウ。
