

『メルキュレ』は、85の村名畑、32の1級畑を含む、コート・シャロネーズ地区最大のアペラシオン(総面積約650ha)です。
このメルキュレにドメーヌ・アデリーが所有する畑(村名畑・1級畑合わせて4.45ha)は、いずれも南西~西の丘陵斜面に広がり、粘土を豊富に含み、石が多く水はけの良い、泥灰石灰質土壌でブドウ栽培に適した土壌です。
6代目当主アルベリック氏は、「コート・ドールのワインはエリート的存在だが、もっと買い求めやすい、誰もがブルゴーニュを発見する喜びを知ることができるようなワインをコート・シャロネーズ地区で造りたい。」と考え、2005年にドメーヌ・アデリーのブドウ畑を購入しました。
ドメーヌ名『アデリー』は、アルベリック氏の娘の名前に由来し、ブルゴーニュの地において、ビショー家の伝統が引き継がれていくことを示しています。

『シャン・マルタン』の畑は、南向きの急勾配に所在し、ブドウの成熟に理想的な区画となっており、メルキュレ・プルミエ・クリュの中でもトップ3に入る秀逸なワインができると言われています。


- ブドウは全て手摘み収穫後、果実の品質を守るため、出来るだけ早くワイナリーに運び、丁寧な選果を実施。苦くて強いタンニンの抽出を避けるため慎重に除梗を行い、マセレーション・発酵は15~22日間温度管理したオークタンクにて行い、理想的なアロマ・味わい・色合いを生み出します。丁寧なプレスでエレガントなワインに仕上げ、トロンセ、アリエ、ヴォージュのオーク樽(新樽20~35%)にて14~16カ月間熟成します。

- みずみずしい輝きを持つ、ルビーレッドの色合い。フレッシュな果実香を放つワイン。スミレ、ブルーベリー、ブラックベリー、リコリスを思わせる、繊細で豊かな香りが続きます。 口中はふくよかでビロードのようになめらか、ストロベリーやヴァニラのフレーバーが広がります。フィニッシュもとてもアロマティックな印象です。

- スペインのタパス、生ハムやチョリソー(スパイシーなソーセージ)などの前菜とともに、アペリティフとして楽しむのに最適。牛肉の煮込み料理や、クスクスやタジン鍋のような野菜と肉の煮込み料理との相性が良く、エポワス(ブルゴーニュ地方のウォッシュタイプのチーズ)のような香りの強いチーズと合わせるのもおすすめです。
Domaines Albert Bichot - ©Flore Deronzier










