シェリーを世界に広めたゴンザレス・ビアス
ゴンザレス・ビアス社は、へレスの町で最も大きく、そして世界で最も有名なシェリー・メーカーです。その歴史は1835年にまで遡り、シェリーを世界的な銘酒へと育んだ立役者的な存在といえます。
中でも、1844年のイギリスへの初輸出以来160年以上に渡り多くの人々から愛されてきたドライシェリーの代名詞ともいえる「ティオ・ペペ」は、現在世界100ヶ国以上の国々で年間1,000万本以上が愛飲されている、シェリーのトップブランドです。
「ティオ・ペペ」のほかにも、オロロソの「アルフォンソ」、クリームの「ソレラ1847」、熟成期間30年以上のデザートシェリーの傑作「ノエ」など、辛口から極甘口までさまざまな種類のシェリーを世に送り出しています。

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スペイン、イベリア半島の西南端、アンダルシア地方のへレス・デ・ラ・フロンテラ。この「へレス」という町の名前に由来するのが、世界的な銘酒「シェリー」です。「シェリー=Sherry」というのは「へレス=Jerez」が英語流になまった呼び方。スペインでは、町の名前そのままに「へレス=Jerez」と呼ばれており、ちなみにフランスでは「セレス=Xerez」と呼ばれています。
そのため、シェリーのラベルには必ず「Jerez-Xerez-Sherry」とすべてが表記されており、いずれの語もスペインの原産地統制呼称法上の「D.O.」として扱われます。
つまり、産地の名前が冠され、生産できる地域が限定されているシャンパンやコニャックと同様に、へレス近郊の限られた地域でつくられたシェリーのみが「シェリー=ヘレス」と名乗ることができるのです。 
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- 気候:地中海性気候平均年間雨量:600L/㎡平均海抜:20~70m
- 土壌:アルバリサという風化した石灰質土壌
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なだらかな丘状のブドウ畑が続く土地。秋から春にかけての雨季はアルバリサ土壌が水分を蓄え、
乾季にブドウの根から水分を与えます。夏の暑さは、大西洋から吹く低温多湿の風で適度に緩和されます。







