



18世紀にニュイ・サン・ジョルジュに建てられたシャトー・グリのシャトー(城)は、1.2kmにわたる石壁で囲われた約3.5haの畑の中央に所在します。同じ敷地内から良質なピノ・ノワールとシャルドネが収穫できる、ブルゴーニュでは大変珍しい区画となっています。
高度280mの急斜面にはテラス状に畑が連なり、城下の畑(2.8ha/モノポール/AOC:ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ)からはピノ・ノワールによる赤ワインが造られ、高台の畑(0.67ha/区画名:レ・テラス)からはシャルドネによる白ワインが造られています。AOCニュイ・サン・ジョルジュ全体(約300ha)で白ワイン用ブドウが植えられているのはわずか7.3haとなっており、AOCニュイ・サン・ジョルジュの白、レ・テラスは希少ワインといえます。土壌は主にジュラ紀中期バトニアン期の粘土石灰土壌で構成され、ブドウは根を深くはることができます。ブドウの平均樹齢は40年を超えており、深くはった根がワインに複雑さを与えます。


シャトー・グリは、ニュイ・サン・ジョルジュのプルミエ・クリュ(1級畑)に格付けされるクリマ名(畑名)でもあり、アルベール・ビショーだけが所有するモノポール(独占所有畑)です。※プルミエ・クリュ格付けは『シャトー・グリ』赤ワインのみ。(シャトー・グリ ニュイ・サン・ジョルジュ・プルミエ・クリュ/赤/2.8ha)


ブドウは全て手摘み収穫後、果実の品質を守るため、出来るだけ早くワイナリー(ドメーヌ・デュ・クロ・フランタン:シャトー・グリから約100mの位置)に運び、一部は除梗を行わず、ワインに骨格と複雑なアロマを与えます。マセレーション・発酵は温度管理したオークタンクにて20~28日間行い、理想的なアロマ・味わい・色合いを生み出します。丁寧なプレスでエレガントなワインに仕上げ、トロンセ、アリエ、ヴォージュのオーク樽(新樽20~35%)にて16~18カ月間熟成します。

