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旅の取材記
とうもろこしの粉の料理、ポレンタとの出会い

私たちが楽しみにしていたもの、それは「ポレンタ」と呼ばれる、とうもろこしの粉の料理。とうもろこし粉だけでも「ポレンタ」と呼びます。パスタやパンなどと並ぶ主食のひとつで、とうもろこし粉をおかゆのように炊いた家庭料理です。

教えてくれたのはダニエーラさんのご主人である、フランチェスコさん。ライスワーク(食べるための仕事)として土建屋さん、ライフワークとして農業にいそしむ彼。この日、ロンダ村の特産品であるレジーナ桃祭りがあり、その中で行われるポレンタ大会(!)に参加されるということで、胸を躍らせながら伺いました。

日本でいうところの公民館のような佇まいの建物と、その周りの広場で開かれていたお祭り。のほほんとしたムード漂う中、レジーナ桃の直売コーナーがあったり、自家製のケーキが売られていたり、はたまた武具が展示されていたり。地域の村人たちがわらわらと集い、楽しんでいます。

その一角に、ありました!ポレンタを町内会のいくつかのチームが対抗で作り、おいしさを競うブース。これが「ポレンタ大会」のようです。さっそくフランチェスコさんのもとを訪ね、作り方とコツを教えていただきました。

ポレンタをおいしくする工夫

<ポレンタの作り方>
1.たっぷりのお湯を沸かし、塩を入れる。
2.ポレンタを入れる(ダマにならないよう、雨のように入れる)。
3.棒で底からかき混ぜながら、弱火でじっくり40分以上火を通す。
4.塩で調味する。

ポイントは、ダマにならないようにかき混ぜ、焦がして苦味を出さないこと。「そのためにも、手で回すことがおいしさの秘訣なんだよね」とフランチェスコさん。専用の機械もあるそうですが、仲間が手作りしたという棒を使って、頑なに手回しを貫きます。私たちも試させてもらったのですが、なかなかに重く、回し続けるのがけっこうたいへん。

さらに「反対向きに回すと、おいしくならないという言い伝えがあるんだ」とも。何かの迷信?いえ、波が立って鍋の縁にかたまりができ、焦げの原因になるからだそう。なるほど。

ポレンタの粉の粗さも人によって好みがあるそうで、フランチェスコさんたちのポレンタは、粗めと細かめのミックスだそうです。

そうして均一に火が通り、ふっくら炊き上がったポレンタは、粒のざらっとした舌触りやもっちり感が特徴の、お粥やマッシュポテトに近い食感。コーン特有の甘い味や香りがもっとするかと思いきや、意外となく、それだけだと素朴な味わいです。

トスカーナの家庭では、オリーブオイルにペコリーノチーズ、ミートソースなどをかけていただくことが多いそう。私たちもその組み合わせでいただくと、びっくり!口の中ではパスタのような味の感じ方ではあるものの、どの味付けもやさしいおいしさで、ほっこりした気持ちに。それぞれの家庭でのこだわりや好みにあわせて七変化する、あたたかい存在の料理なのだと実感しました。

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