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旅の取材記
大切にされている、手作りの文化。

取材を通して印象的だったのが、多くのお母さんが手作りすることを大切にしていること。食卓に上る料理やパンはもちろん、庭先でとれたレモンを塩漬けにして調味料として使ったり、自家製のヨーグルトを作ったりと、口に入れるもののほとんどが手作りされていました。
その理由を訊ねたところ、返ってきたのが「自分で作れば、何の素材がどう使われたかが分かるから」という答え。
「モロッコの人にとって、台所はすべて。ちゃんと食べることで、健康に働くことができて、ゆっくり眠ることができるのよ」。
ヨーロッパ諸国に野菜などを輸出しているほど農業や漁業が盛んで、今でも市場や小さな商店に活気があるモロッコ。新鮮な旬の食材が豊かに並ぶ市場へ出向き、自分の目で吟味して買い物をするお母さんも少なくないのだそう。時間と手間を惜しむことなく作られた食事には、家族の健やかな生活を願うお母さんたちの愛情がこめられているのだと感じました。

食事を華やかにする、花の香り。

滞在中、5つの家庭を訪ねた私たち。どの家でも、お母さんたちがとっておきの料理でもてなしてくれました。
少量の水で食材を蒸したタジン料理、世界最小のパスタと呼ばれるクスクス、肉やアーモンドなどを何層にも重ねてパイ生地で包んで焼き上げたパスティラ。
そんな数々の料理の中で私たちに驚きと感動をもたらしてくれたのは『フラワーウォーター』が飲み物やデザート、さらにはメインの肉料理にまで、さまざまな料理に使われていることでした。

花の香りがする料理と聞いたときは、どんな味わいか想像できませんでした。でも実際に食べてみると、食材の風味をしっかりと感じる中、主張しすぎない爽やかな花の香りがふんわりと口に広がるという、初めて味わうおいしさ。
そのほのかな香りが、食事の時間にさらなる華やかさをもたらしているようにも感じました。

モロッコ マラケシュの知恵から
インスピレーションを
受けて生まれた商品
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