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旅の取材記
外で食べる、みんなで食べる。人生の喜び。

さらに街ゆく人々もまた、いたってのんびり、ほがらか。人と太陽の距離がとても近く、庭や軒先など、おうちの外にもほぼテーブルがあります。またスペインらしく、パエリア専用のかまどまであるのも当たり前、というから驚き。

そこに家族や親戚たちがこぞって集まり、みんなでわいわい過ごします。週末はもちろんのこと、よほど都会で働いている人でなければ、お昼も一度家に帰って食事をするとのこと。シエスタの文化が根付いているスペイン。それは「昼寝」だけを意味するものではなく「長い昼休みに何をしてもよい」ということ。起きていてもシエスタ。時間をかけてゆったり過ごすのが、彼らのスタイルなのでした。

大きな鍋で

ということで、常に食事は大人数。今回訪れたコンスエロさんのお宅で作っていただいた料理にも大鍋が登場します。「大きな鍋で、たっぷりの食材で作るから美味しくなるんですよ」と教えてくれたのは、ご家族のインダさん。

取っ手の長い「パエジェラ」と呼ばれるこの鍋でよく作るのは「ミガス」と呼ばれる、残りものの固くなった2つのパンをちぎって、水に浸して柔らかくしてからオリーブオイルで炒めた料理。かつてスペインが貧しい時代のレシピだそうで、「雨が降ると、なぜか息子たちからミガス作って!というコールが来るんだ」とインダさん。

こちらのご家庭では、麦を使った料理は週のうち2~3回。ピーマンやブロッコリー、トマトやズッキーニなどと合わせてサラダにしたり、煮込み料理やパエリアにも使ったり。お米と同じように、主食として使われているようでした。

スペインの知恵から
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