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旅の取材記
子どもたちにおしゃべりさせる、作戦なの。

ブダペストのペスト地区に暮らすカタリンさんは、なんと4人の子どものお母さん。旦那さんと息子さんは、剣道二段の腕前だそうです。食べ盛りの子どもたちは、フルーツスープが大好き。ビタミンCをいっぱいとらせるために、木いちごをたっぷり入れた冷たいスープを作るのが、カタリンさん流のレシピです。

「すぐ自分の部屋に行ってしまう思春期の子どもたちを、食卓につかせて、いろいろなおしゃべりをさせるために、おいしいものを作るの。おいしい料理は、私の作戦なのよ!」。お母さんは、やっぱりすごい!

<カタリンさんのフルーツスープレシピ>
●材料:砂糖大さじ2 水500cc フルーツ(サワーチェリー、プラム、木いちご)計1kg程度 小麦粉少し クローブ小さじ1 シナモン小さじ1 濃厚クリーム(乳脂肪分30%以上)200cc
●作り方:鍋にサワーチェリー、プラム、水、砂糖、スパイスをいれて、約5分煮こむ。濃厚クリームと、とろみをつけるための小麦粉を少し加える。食べる直前に、凍らせた木いちごを加えて、出来上がり。ポイントは、最後に加える冷凍木いちご。最後まで冷たいままいただけるように、というカタリンさんの知恵から生まれたレシピです。

塩を加えると、素材の味がひきたつのよ。

ブダペスト郊外の小さな村、ドモンに住んでいる、75歳のエリザベートおばあちゃん。私たちを見るなり、「手作りソーセージを食べないと、帰さない!」と言って、笑いました。ザワークラウトやパンと合わせていただくと、とてもおいしかったです。

オープンキッチンがあり、裏庭には果樹園。夏になると木いちごが、1週間で90キロも収穫できるそうです。フルーツスープのレシピは、ひいおばあちゃんに教わったもの。いまは、5歳のお孫さんが来たときに作っているそうで、いつか孫にレシピを伝えたいと話してくれました。エリザベートおばあちゃんのレシピの特徴は、塩。塩を加えることで、素材の味をひきたたせることが、おばあちゃんのおいしさのワザでした。

<エリザベートおばあちゃんのフルーツスープレシピ>
●材料:洋ナシ1個 りんご1個 レモン半分(皮ごと) オレンジ半分 シナモン クローブ 塩大1 砂糖大2 ミルク 小麦粉
●作り方:鍋たっぷりの水に、シナモン、クローブ、果物を入れる。しばらく煮込んだら、砂糖、塩を加え、最後にミルクと水で溶いた小麦粉を加えて、出来上がり。

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