キリングループ温故知新 2023年8月編

キリングループは100年を超える歴史の中で、さまざまな環境変化を乗り越え、成長してきました。「キリングループ温故知新」では、これまで発売した商品の誕生や、取り組みについてご紹介します。

昔から今につながるものづくりへの想いと共に、これまで培ってきた知見、研究、技術を活かし、「よろこびがつなぐ世界」の実現に向けて、新たな商品やサービスを提供していきます。

1975年8月1日 ビール大びんの製造年月旬表示が始まる

1975年8月1日、麒麟麦酒ではビール大びんの製造年月旬表示が始まりました。酒類には製造年月日の表示義務はありませんでしたが、食品衛生法が改正された1972年頃から、食品や飲料の安全性と適正な表示を求める消費者の声は高まっていました。国税庁からビール酒造組合への行政指導もあり、1974年6月より、ビール業界として製造時期の表示を検討することになりました。
麒麟麦酒は、1974年10月に「製造日付等表示委員会」を設置。ラベルに「ノッチ」(切り欠けまたは切込み)を入れて、製造年月旬を表示するラベルノッチャーを、施設部(当時キリンビールの設備技術の管理などを担っていた部署)が独自に開発しました。1975年8月上旬出荷分より、自主的に大びんへの製造年月旬の表示を開始します。中・小びんは、1977年7月上旬出荷分から実施されました。
1979年12月、ビール4社で結成された表示専門委員会によって検討を重ねてきた、「ビールの表示に関する公正競争規約」が告示されます。これにより、製造時期の表示は「年・月・旬」とすることなどが、改めて定められました。
現在でも、ハートランドのびん製品のネックラベルには、ノッチにより製造時期と賞味期限が表示されています。

写真:上部のノッチ(切込み)で製造年月旬が示された1975年製造品のラベル

1999年8月24日 キリンビバレッジ、直火仕上げの「キリン ファイア」の発売を開始

1999年8月24日、キリンビバレッジより直火仕上げの「キリン ファイア」が全国発売されました。「キリン ファイア」が目指したのは、レギュラーコーヒーのうまさを徹底的に追求した、本物志向の缶コーヒー。ヘビーユーザーである20~30代男性が缶コーヒーに抱く「甘すぎる」「香りがない」といった不満を、解消する商品として開発されました。
ファイアのネーミングには、コーヒー豆を焙煎し、コクと香りを引き出してくれる"火の恵み"と、ココロの奥に安らぎと勇気の火を灯す"火のチカラ"の2つの意味が込められています。CMには、イメージキャラクターとしても起用されたスティービー・ワンダー作詞・作曲の、オリジナルファイアソングが採用されました。発売の前後には西武園ゆうえんちでファイアプレゼンツの花火大会が開催され、西武線全線の中吊り広告で「花火のかけ声は、ファイアにいたしましょう」とアピールをしました。「キリン ファイア」は、発売初年度の売上げが1,000万ケース(3億本)を超えるヒット商品となりました。

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1972年8月3日 キリン・シーグラム株式会社設立

1972年8月3日は、キリンビールとシーグラムグループのジョセフ・E・シーグラム・アンド・サンズ、シーバス・ブラザーズ・リミテッドの3社合弁により、キリン・シーグラム株式会社(現・キリンディスティラリー株式会社)が設立した日。

当時のシーグラム(ディスティラリーズ コーポレーション シーグラムズリミテッド)は、世界16か国に工場を、130か国に販売代理店を持つ、世界最大規模の洋酒メーカーでした。合弁会社の設立に先駆け、キリンビールは前年にシーグラムとの業務提携を行い、「シーグラムセブンクラウン」「シーグラム V.O.」などの輸入洋酒の販売を開始していました。新会社では輸入洋酒の販売だけでなく、洋酒を国内製造することが発表され、静岡県御殿場市柴怒田に御殿場工場が建設されました。キリン・シーグラム社製造の国産ウイスキー第1号は、シーバス・ブラザーズ社の原酒を輸入し、御殿場工場でブレンド、びん詰めした「ロバートブラウン」でした。

写真:ロバートブラウン キリン・シーグラム社製造のラベル

2010年8月25日 メルシャンが『「ワインのためのペットボトル」入り ワイン』を発売

2010年8月25日、メルシャンが『「ワインのためのペットボトル」入り ワイン』を新発売しました。

メルシャンとキリンビールが共同開発したワインのためのペットボトルは、ワインの品質保持性を強化したペットボトルです。キリンビールの特許技術であるDLC(ダイヤモンドライクカーボン)を用いたコーティングをペット内面に行うことで、コーティングしていないペットボトルに比べて、酸素の透過率を90%以上遮断することができました。「軽い」「割れにくい」「捨てやすい」―利便性の向上により、お客様に”ワインをもっと身近に、もっと楽しく”するきっかけをご提案したい。そんなメルシャンの思いから、日常的に家庭で飲まれる機会が多い3シリーズ、「メルシャン おいしい酸化防止剤無添加ワイン」「メルシャン ボン・ルージュ」「メルシャン ビストロ」の1.5L大容量から導入されました。『「ワインのためのペットボトル」入り ワイン』は発売3週間で販売本数30万本を突破し、新たなワイン需要を開拓しました。

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