
大阪府 / パナソニック スタジアム 吹田 2025.10.10
日本代表
2
1
1
パラグアイ代表
2
1
1
前 半
後 半
大阪府 / パナソニック スタジアム 吹田 2025.10.10
日本代表
2
1
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パラグアイ代表
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1
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前 半
後 半
終了間際の劇的弾!! 2対2のドローに持ち込む!!
小川の強烈ミドルで同点に
劇的な試合展開が、観衆を最後まで惹きつけた。
10月10日、『キリンチャレンジカップ2025』がパナソニック スタジアム 吹田(大阪府)で行なわれ、SAMURAI BLUE(サッカー日本代表)がパラグアイ代表と対戦した。来年6月開幕の国際大会へ向けて、日本代表は9月から各大陸の強豪国と対戦している。南米勢との対戦は、23年6月の『キリンチャレンジカップ2023』で、ペルー代表と対戦して以来となる。
森保一監督は3-4-2-1のフォーメーションを選び、次の11人をスタメンに指名した。GKは鈴木彩艶(パルマ・カルチョ/イタリア)で、3バックは右から瀬古歩夢(ル・アーヴルAC/フランス)、渡辺剛(フェイエノールト/オランダ)、鈴木淳之介(FCコペンハーゲン/デンマーク)の並びだ。鈴木(彩)、瀬古、渡辺は9月の活動に続いての招集で、鈴木(淳)は6月以来の合流で通算2度目の出場となる。
ダブルボランチは右に佐野海舟(マインツ05/ドイツ)、左に田中碧(リーズ・ユナイテッド/イングランド)が立つ。右ウイングバックは伊東純也(KRCヘンク/ベルギー)で、左ウイングバックは中村敬斗(スタッド・ランス/フランス)だ。佐野と伊東は9月の活動に続いての出場で、田中は3月以来、中村は6月以来の出場である。
2シャドーは右に堂安律(アイントラハト・フランクフルト/ドイツ)、左に南野拓実(ASモナコ/フランス)だ。南野はゲーム主将を務める。1トップは小川航基(NECナイメヘン/オランダ)である。3人ともに9月に続いての出場となる。
試合は日本の決定機で動き出す。5分、右CB瀬古の縦パスを小川がワンタッチでさばき、佐野がすかさず右サイドへ展開する。パスを受けた伊東がクロスを入れると、ゴール前へ走りこんだ小川がヘディングで合わせた。
しかし、日本は先制点を喫する。パラグアイの左MFに3バックの背後へ走りこまれ、正確なトラップからシュートを決められてしまう。至近距離から股間を抜かれた一撃は、GK鈴木(彩)もノーチャンスだった。
それでも、すぐに同点とする。26分だった。敵陣から連続したプレスを仕掛け、佐野が小川へ縦パスを通す。背番号19はトラップとともにシュート態勢を作り、迷わず右足を振り抜く。強烈な右足シュートはGKに反応されるもボールは勢いを止めず、ゴール内へ吸い込まれた。小川はこれで国際Aマッチ10得点目とした。
1対1とした日本は、攻撃のギアを上げていく。30分、田中がペナルティエリア右から、GKとDFラインの間へグラウンダーのパスを通す。これを中村がマイナスに折り返すと、南野が左足で狙う。至近距離からの一撃は、惜しくもGKに阻まれた。
ボール支配率で上回る日本は、セットプレーからも相手ゴールへ迫る。45+1分、右サイドからの直接FKを伊東がゴール前へ供給する。ファーサイドへ流れてフリーになった堂安が、左足ワンタッチシュートを放つ。GKに弾かれたボールを再び狙ったが、枠をとらえることはできなかった。
守備陣は先制点を奪われたものの、その後は渡辺を中心に相手CFをしっかりとケアし、危ないシーンを作らせなかった。左CBの鈴木(淳)は、持ち味とするビルドアップへの関わりも見せた。
途中出場から5分で上田がダイビングヘッド!!
後半も日本が主導権を握っていく。49分、伊東の右CKから小川がフリーでヘディングシュートを浴びせる。しかし、相手GKに阻まれた。
スコアが動いたのは、64分だった。パラグアイに2点目を決められてしまうのである。
森保監督はすぐに動く。66分、南野と中村を下げ、鎌田大地(クリスタル・パレス/イングランド)と斉藤光毅(クイーンズ・パーク・レンジャーズ/イングランド)が投入される。鎌田は左シャドーに、斉藤は左ウイングバックに立つ。南野が巻いていたキャプテンの腕章は、伊東が引き継いだ。
鎌田は投入されてすぐに、ペナルティエリア内の小川に好パスを通した。斉藤は得意のドリブルで、積極的に仕掛けていく。
森保監督は78分にも2枚替えをする。田中に代えて町野修斗(ボルシア・メンヘングラートバッハ/ドイツ)が、堂安に代わって相馬勇紀(FC町田ゼルビア)が出場する。これに伴って、鎌田がボランチへポジションを下げ、町野が右シャドーに、相馬が左シャドーに入る。
83分には相馬のクロスを斉藤が頭で合わせるが、枠をとらえることはできない。87分には町野がペナルティエリア内へ侵入して狙うが、相手の素早い寄せにあう。
堅守を伝統とするパラグアイの守備を攻略するのは、日本でなくても簡単ではない。森保監督は89分に3度目の2枚替えへ踏み切り、佐野から藤田譲瑠チマ(FCザンクトパウリ/ドイツ)、小川から上田綺世(フェイエノールト/オランダ)へスイッチする。
ビハインドを背負ったまま後半アディショナルタイムに突入するが、アディショナルタイムにドラマが待っていた。
90+4分、相馬の直接FKをきっかけに攻撃を続け、伊東がゴール前へクロスを供給する。ニアサイドに瀬古が飛び込むことで相手の視線を引きつけ、ゴール前中央からファーサイドへ回り込んだ上田がダイビングヘッドでプッシュする。34169人の観衆で埋め尽くされたスタンドに、一瞬にして歓喜が駆け巡る。日本は2対2の同点に追いつき、終了のホイッスルを聞いたのだった。
激戦直後の記者会見で、森保監督は冒頭に「素晴らしい雰囲気を作っていただきました」と、サポーターへの感謝を伝えた。試合については「複数失点は避けなければいけない。いい攻撃からいい守備という部分は、さらに磨いていかないといけない」と、次戦へ課題をあげた。
同時に、成果にも触れている。4試合ぶりに複数得点を記録した攻撃について、「2点取れたこと、なおかつ、点を取ってほしいと思うポジション(FW)の二人が取ってくれたので、今後の戦いにおいて軸がしっかりすると思います」と評価した。
なお、この試合のキックオフ前に黙とうが捧げられた。8月に亡くなられた釜本邦茂さんの冥福を、両チーム選手・スタッフと観衆が祈った。日本代表で歴代最多得点の記録を持つ不世出のストライカーの在りし日の姿が、場内のスクリーンに提示された。また、スタジアム場外広場には、写真パネルなどの展示とともに献花台が設置された。
[文: 戸塚啓]
※本文中の選手名やチーム名の表記、時間などは、日本サッカー協会様の発表に準じています。
試合データ
■10月10日 大阪府 / パナソニック スタジアム 吹田
日本代表 [2-2] パラグアイ代表
|
写真提供/©JFA 2025年10月10日キリンチャレンジカップ2025 対パラグアイ代表戦 先発メンバー
<代表監督>森保 一
<出場選手>
■10月10日 大阪府/パナソニック スタジアム 吹田
| 日本代表 (1)1 | <小川航基 上田綺世> | |
|---|---|---|
| パラグアイ代表 (1)1 | <ミゲル・アルミロン ディエゴ・ゴメス> | |
| 日本 | ||
| GK | 鈴木彩艶 | |
| DF | 渡辺 瀬古 鈴木淳之介 | |
| MF/FW | 伊東 南野(鎌田) 小川(上田) 堂安(相馬) 田中(町野) 中村(斉藤) 佐野(藤田) | |
| パラグアイ | ||
| GK | ロベルト・フェルナンデス | |
| DF | ジュニオル・アロンソ グスタボ・ゴメス オマール・アルデレテ フアン・カセレス | |
| MF/FW | ミゲル・アルミロン(アレックス・アルセ) アンドレス・クバス(ブライアン・オヘダ) ダミアン・ボバディジャ ディエゴ・ゴンサレス(ウーゴ・クエンカ) ディエゴ・ゴメス(マティアス・ガラルサ) アントニオ・サナブリア(ロナルド・マルティネス) | |
*月日/場所
国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)











