[ページの先頭です。]

ページ内を移動するためのリンクです。

[ここから本文です。]

試合詳細レポート

2004

キリンチャレンジカップ2004
12月18日 なでしこジャパン(日本女子代表)×チャイニーズ・タイペイ女子代表

 新生”なでしこジャパン”が、力強い第一歩を踏み出した。<キリンチャレンジカップ2004>の日本女子代表対チャイニーズ・タイペイ代表は、12月18日に東京・西が丘サッカー場で開催され、日本が11−0の大勝を飾った。ワンサイドゲームという表現さえ当てはまらないほど、日本は序盤からチャイニーズ・タイペイを圧倒した。

 ゴールラッシュの口火を切ったのは、アテネ五輪でも活躍した荒川恵理子だ。
開始5分、右サイドをトップスピードで抜け出すと、DFをいとも簡単に振り切って鮮やかな右足シュートを逆サイドネットへ突き刺した。
 さらに8分に宮間が右足で、9分に大野がヘディングでゴールネットを揺すり、開始9分であっという間にリードを3点差に拡げる。「立ち上がりにいい形でゲームに入って点が取れたので、リズム良くできたと思う」という大橋監督の言葉どおり、これでゲームは完全に日本のものとなった。

 上田栄治監督のあとを受けて10月からチームを率い、この試合が初陣となる大橋浩司新監督は、フォーメーションをこれまでの4−4−2ではなく4−2−3−1にして臨んだ。「いまはメンバーを固定する時期じゃないし、フォーメーションを固定してそれに合う選手を招集する時期でもない。とにかく、個のスキルアップ、個の戦術的なレベルアップが必要」という考えに基づいたものだ。そのなかで監督が強調していたのは、「とにかくゴールを意識して、フィールドをワイドに使いながら、自分たちのチームの特徴であるパスサッカーをやる」ということだった。

 3−0で迎えた20分には、チームとしての狙いがまたしても見事なゴールへつながる。
澤穂希が右サイドへ展開し、DF川上直美がラストパスを供給する。これを宮間が右足ダイレクトボレーで鮮やかに蹴り込んだ。
 23分にも大野忍のゴールで5点目を追加すると、前半終了間際の39分にエースが輝きを放つ。2004年のアジア最優秀女子選手に選出された澤だ。相手DFが密集するゴール前にスペースを見つけ出し、右サイドからのライナー性のクロスをヘディングシュートに結びつけたのである。これで代表通算ゴールを「49」とした澤は、女子代表の歴代単独トップに立った。
 エンドが代わった後半は、交代出場の北本綾子の独壇場だ。56分、68分と得意のドリブルからDFを翻弄して2ゴールを叩き出すと、後半ロスタイムの92分にはPKを決めて難なくハットトリックを達成した。

 チャイニーズ・タイペイ戦の11ゴールは、過去11度の対戦で最多である。しかもシュート数は37対0で、チャイニーズ・タイペイはCKも1本もない。これには敵将・張明賢(チャン・ミンシェン)監督も、「日本のスピードが素晴らしかった。特に9番(荒川)と10番(澤)が優秀でした。二人は特別な選手でした。チームとしても平均して素晴らしかったですが、18番(北本)はスピードが速くて良かった。学ぶところの多い試合でした」と、脱帽するしかなかった。

 大橋監督も「日本のパスサッカーができた」とまずは選手を讃えたが、課題をあげることも忘れない。
「世界の強豪国とやるときにも、今日のようなサッカーができるようになるためには、もっともっと個人のスキル、個人の戦術を上げていかなければいけないと、同時に感じさせられたゲームでした。世界のトップレベルと早く実際にプレーさせて、課題を気づかせたい」

 GK山郷、澤、荒川らアテネ五輪組が貫祿を見せ、宮間、大野、北本ら、アテネ五輪に出場していない若手も存在感をアピールするなど、2004年最後の<キリンチャレンジカップ2004>は成果の多い内容となった。07年の女子ワールドカップ、08年の北京五輪へ。なでしこジャパンは決して立ち止まることなく、新たなステージを目ざしていく。

[文: 戸塚啓]

試合データ

■12月18日 西が丘サッカー場
なでしこジャパン(日本女子代表) [11ー0] チャイニーズ・タイペイ女子代表

日本代表選手集合写真 説明イラスト  1) FW 澤穂希
 2) DF 下小鶴綾
 3) DF 豊田奈夕葉
 4) FW 荒川恵理子
 5) GK 山郷のぞみ
 6) DF 磯崎浩美
 7) DF 川上直子
 8) FW 大野忍
 9) MF 宮間あや
10) MF 柳田美幸
11) MF 酒井與惠
  • 日本代表選手集合写真
  • 説明イラスト
  •  1) FW 澤穂希
     2) DF 下小鶴綾
     3) DF 豊田奈夕葉
     4) FW 荒川恵理子
     5) GK 山郷のぞみ
     6) DF 磯崎浩美
     7) DF 川上直子
     8) FW 大野忍
     9) MF 宮間あや
    10) MF 柳田美幸
    11) MF 酒井與惠

写真提供/(c)Jリーグフォト

<なでしこジャパン(日本女子代表)監督> 大橋浩司

<出場選手>

■12月18日/西が丘サッカー場
なでしこジャパン
(日本女子代表) (8) 11
<荒川><宮間><大野><宮間><大野><澤><荒川><大野>
<北本><北本><北本>
チャイニーズ・タイペイ女子代表 (0) 0
日本    
GK 山郷
DF 磯崎 川上(山岸) 下小鶴(四方) 豊田
MF 酒井(原) 柳田
MF/FW 宮間(丸山) 大野(安藤)
FW 澤 荒川(北本)
チャイニーズ・
タイペイ
   
GK 陳(黄)
DF 余 許 郭 呉(劉)
DF/MF 林佳鳳(盧)
MF 季(林信秀) 藍 莊(羅)
MF/FW 林玉惠(蔡利真)
FW 蔡欣云

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

<リーフレット・パンフレット>

試合リーフレット 試合パンフレット

過去の試合レポートを見る 過去の試合レポート

[ここからフッタです。]

先頭へジャンプ