キリングループ温故知新 2024年4月編

キリングループは100年を超える歴史の中で、さまざまな環境変化を乗り越え、成長してきました。「キリングループ温故知新」では、これまで発売した商品の誕生や、取り組みについてご紹介します。

昔から今につながるものづくりへの想いと共に、これまで培ってきた知見、研究、技術を活かし、「よろこびがつなぐ世界」の実現に向けて、新たな商品やサービスを提供していきます。

1984年4月21日 小岩井乳業社、小岩井プレーンヨーグルト生乳100%(現・小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト)を発売

1984年4月21日、小岩井乳業社は小岩井プレーンヨーグルト生乳100%(現・小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト)を発売しました。今年40周年を迎えます。新商品開発にあたり、ヨーロッパ各国を視察したメンバーの目に止まったのが、フランスで出会ったヨーグルトでした。それは、砂糖不使用で、牛乳100%を原料としたもの。当時の日本で主流だったのは、「健康のために食べる」印象の強かった、酸味の強いプレーンヨーグルト。酸味が穏やかで味もよく、牛乳そのものからヨーグルトを作るというイメージは、開発チームの想いと合致しました。
生乳100%のヨーグルトを作るためには、品質管理上の課題や設備導入のコスト、乳酸菌の選定など、多くの課題が立ちふさがりました。「健康のために我慢して食べるのではなく、“おいしいから食べる”ヨーグルトをつくりたい」という熱い想いは、2年の歳月をかけて商品として結実します。
発売時のキャッチフレーズは、「ひたすら自然」。その言葉の通り、生乳だけを100%使用したナチュラルなヨーグルトです。「乳」本来のコクを生かした、酸味が少なくなめらかな食感。発売以来変わらない三角柱型の容器は、このなめらかさを生かし、デザートグラスなどに直接注げるパッケージの工夫です。

写真:発売開始時の商品画像

1963年4月15日 自動販売サービス株式会社(現・キリンビバレッジ株式会社)設立

1963年4月15日は、自動販売サービス株式会社(現・キリンビバレッジ株式会社)が設立された日。その名の通り、自動販売機による販売サービスの専門会社として誕生しました。当時の日本では、自動販売機の普及がはじまったばかり。自動販売サービスは、自動販売機の設置から、製品の配達、補填、代金の回収、空びんの回収、機械の故障修理などをフルサービスで担いました。販売機は新三菱重工製冷凍機つきで、一台につきキリンレモン小びん(200ml) 63本を詰めることができました。販売価格はキリンレモン1本30円でした。
設立翌月の社内報には、「夕刻になると各ルートのセールスマンたちがカバンに十円硬貨をギッシリ詰めて、額に玉汗の花をさかせて帰ってきます。カバンは重くてなかなか持ち上がりません。すぐ硬貨選別機に流し込みますと、ジャーッと金属性の音をたててたちまちのうちに計算ができます」と当時の様子を語る記事が掲載されています。
キリンレモン拡売を使命とした自動販売サービスは、自動販売機という新しい市場で、キリンレモンの品質の良さを伝え、販売規模の拡大に大きく寄与しました。発足からの5か年で販売箱数は15倍、従業員数は6倍という拡張を遂げます。

写真:自動販売サービス発足時のトラック

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1960年4月23日 麒麟麦酒、「缶詰キリンビール」を発売

1960年4月23日、麒麟麦酒が「缶詰キリンビール」を発売した日

この麒麟麦酒初めての缶ビールは、容量は350ml、小売価格75円でした。
缶ビールは、1935年にアメリカで誕生しました。小さく軽い、空きびん返却の手間が省ける、など高い利便性から販売を伸ばした缶ビールは、1960年頃のアメリカにおいて、ビール全体の3割近くまで普及が進みました。
麒麟麦酒の缶ビール研究の歴史は古く、戦前の1938年、神崎工場で東洋製罐株式会社と共同研究を始めたことに端を発します。戦後も引き続き研究を重ね、1957年にはアメリカから缶を取り寄せて発売のための本格的試験を開始しました。慎重な開発の背景には、缶ビールは温度や穴の開け方によって噴き出しが発生することや、においや味に関する品質上の懸念がありました。
研究開始以来、発売までに20年以上の歳月をかけて開発された麒麟麦酒の缶ビールは、品質本位の「缶詰キリンビール」として誕生しました。当時は行楽・旅行用として需要が大きく、発売時の広告も、山頂で缶ビールを飲む人々のポスターなどが作られています。

写真:発売開始時の商品画像

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