キリングループ温故知新 2024年1月編

キリングループは100年を超える歴史の中で、さまざまな環境変化を乗り越え、成長してきました。「キリングループ温故知新」では、これまで発売した商品の誕生や、取り組みについてご紹介します。

昔から今につながるものづくりへの想いと共に、これまで培ってきた知見、研究、技術を活かし、「よろこびがつなぐ世界」の実現に向けて、新たな商品やサービスを提供していきます。

1991年1月7日 キリン・トロピカーナ株式会社設立

1991年1月7日は、キリンビバレッジとアメリカのトロピカーナ・プロダクツ社との合弁会社として、キリン・トロピカーナ株式会社が設立した日。当時、自然・健康志向の高まりによって、天然果汁市場は拡大していました。この市場の中で大きな地位を占めていたチルド分野への進出が、新会社設立のねらいでした。また、トロピカーナ社との提携により、フロリダ産の高品質なオレンジ果汁を安定的に確保し、同社の優れた技術力を導入できることもメリットでした。キリン・トロピカーナは、キリンビバレッジの果実飲料を担当するセクションになり、チルド商品の「トロピカーナ100%ジュース」を新発売したほか、「キリンハイパー」など既存のキリンブランドの常温流通商品も発売が続けられました。
トロピカーナの原点は、1947年、創設者のアンソニー・T・ロッシがアメリカのフロリダでスタートした、フルーツギフトの詰め合わせビジネスでした。ロッシが目指したのは、誰もが極上の果実の栄養分を摂取できるようになること。ジュースを瞬間殺菌する新技術の開発や、他社に先駆けてフロリダからニューヨークへの鉄道輸送を開始するなど、加工や保存、輸送方法の改良に積極的にチャレンジします。真空ペーパーカートンや、瞬間冷凍技術の開発により、1年中いつでもどこでも、おいしいジュースを届けられることを実現しました。日本での発売開始の際に発行されたリーフレットには、オレンジとストローのイラストとともに、「まるでオレンジにストローをさしたようなおいしさです」というキャッチコピーが書かれました。
2019年、従来の合弁会社方式からキリンビバレッジがキリン・トロピカーナの株式を100%保有する新体制へと変更しました。同時に、トロピカーナブランドを日本で展開する各種権利を、キリン・トロピカーナがキリンビバレッジに付与するライセンス方式に切り替えました。キリンビバレッジはキリン・トロピカーナを吸収合併し、事業管理やマーケティング活動などの機能を移行しました。

写真:発売開始時の商品写真

1889年1月15日 グラバーが重役会でキリンビールのラベルに新しいデザイン

1889年1月15日は、キリンビールの前身であるジャパン・ブルワリー・カンパニーの設立に貢献し、重役を務めたトーマス・ブレーク・グラバーが、重役会でキリンビールのラベルに新しいデザインを提案した日。1888年5月の発売当初のラベルは、旭日を背景に麒麟が小さく描かれたデザインでした。グラバーが提案した新デザインの下書きは、「さらに(麒麟が)はっきり描かれていて、適当なもの」であるとして承認されました。同年の6月に変更されたこのデザインが、現在もお馴染みの「キリンラガービール」のラベルデザインの原型となっています。

写真:1888年発売当時のラベル(左)と1889年デザイン変更後のラベル(右)

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2015年1月9日 スプリングバレーブルワリー株式会社 設立

2015年1月9日は、キリンビール株式会社の構成会社となるスプリングバレーブルワリー株式会社が設立した日。

新会社の設立に先立ち、「ビールにワクワクする未来を」をテーマのもとスタートした「SPRING VALLEY BREWERY」プロジェクトは、クラフトビールブランドの立ち上げ、新規ブルワリーの開設と併設店舗でのビール体験の提供、そしてお客様とのコミュニケーションを通じてブランドとコミュニティの共創を図り、新しいビール文化を創造することを目的としました。
現在、スプリングバレーブルワリー株式会社はその担い手として、代官山に加え、京都のブルワリー併設店舗の運営・管理を通して、ビールの新しい魅力を提供するとともに、お客様との直接接点でのマーケティングや販売促進、キリンビールと共同での商品開発を行っています。

  • スプリングバレーブルワリー横浜は2023年3月閉店

写真:オープン時の「SPRING VALLEY BREWERY TOKYO」〈スプリングバレーブルワリー東京〉(左)と「SPRING VALLEY BREWERY KYOTO」〈スプリングバレーブルワリー京都〉(右)の外観

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