おいしさと健康を両立した「エレキソルト」で未来の食卓を変える

キリンが、明治大学・宮下芳明研究室との共同研究により開発した、電気の力で塩味やうま味を増幅してくれる（※）食器型のデバイス「エレキソルト」。近年日本人が抱える「食塩の過剰摂取」や、減塩食の味に対する不満などの社会課題に着目し、減塩生活を新しく変えるツールとして誕生しました。

いつものお箸やレンゲを本製品に替えるだけで、塩分を控えた食事がおいしく楽しめる「エレキソルト」は、食事療法として減塩を取り入れる人はもちろん、健康や美容を意識するさまざまな人の「食」をより豊かなものにする可能性を秘めています。

「誰でも、どんなときも、おいしさを思いっきり味わってほしい」という想いのもと、これまでも「おいしい」に寄り添ってきたキリンだからこそできる、新たな食体験の提案を続けていきます。

• ※
  体感には個人差があります。また、料理によっても感じ方が異なる場合があります。

食事の塩味やうま味を増強する魔法のスプーン？！ その仕組みとは

食事に含まれる塩分やうま味といった味の成分は「イオン」と呼ばれる電気的な性質を持っています。その点を考慮して開発された「エレキソルト」は、微弱な電気を使って食品中の「味の成分の動き」をコントロールする技術が搭載されています。

食事の際に「エレキソルト」を使用すると、独自の電流波形を持つ電流を起こすことでイオンの動きを制御し、味を感じる舌へと引き寄せられます。これにより、減塩食品の塩味やうま味を増強する（※）効果を得ることができるという仕組みです。

• ※
  体感には個人差があります。また、料理によっても感じ方が異なる場合があります。

いつもの食器のように使えて、日常に溶け込みやすくするために

「エレキソルト」の技術自体は、電流が食品を介して舌に流れる仕組みであるため、口や歯に装着するタイプの機器でも作用します。そのうえで、食器・カトラリー型を採用しているのは、食事の自然な動作のなかで電流を起こすためです。

「身体のデリケートな問題でもあり、“何か特殊な機器を使っている人”と見られるのは避けたい」というお客さまのお声を参考に、ふだんの食事で“特殊な機械”を使っているように見えない、日常に溶け込みやすいデザインを形にしました。

アイデア次第で、可能性が広がっていく。エレキソルトのある未来

減塩が必要な方々だけでなく、さまざまなシーンやライフスタイルで新たな食体験を得られる可能性を秘めている「エレキソルト」。お客さまや協業先などから、さまざまなご意見をいただきながら、搭載している技術開発を進め、製品自体のさらなる向上を目指していきます。

これまでビールや飲料で楽しい食卓に寄り添ってきたキリンだからこそ可能な、新しい形での食卓を楽しくする取り組みを、今後も積極的に続けていきます。

【対談記事】長谷川あかりさんと考えるフードテックの未来。
「エレキソルト」は食卓をどう変えるか