リサイクルで終わらない。未来へ向けた資源循環を目指すキリンの責任

キリンは、使用済みペットボトルを再び飲料ボトルとして生まれ変わらせる「ボトル to ボトル」に取り組んでいます。再生PET樹脂を100%使用した「R100ペットボトル」では、メカニカルリサイクル技術を活用し、水平リサイクルの実現を推進。さらに、分子レベルで素材を再生できるケミカルリサイクルの技術開発にも挑戦し、資源循環の可能性を広げています。

また、紙容器においても、森林資源の保全を目的とし、紙パックやパッケージにFSC®認証紙を積極的に採用。2020年にFSC®認証紙使用比率100%を達成しました。(FSC®004238)

限りある資源を有効に使い、自然に負荷をかけないものづくりを。

キリンは、「キリングループ環境ビジョン2050新しいウインドウで開きます」のもと、リサイクルを“当たり前”にする社会の実現を目指し、環境にポジティブなインパクトを与える企業として挑戦を続けています。

持続可能な容器包装開発に取り組む理由

商品の品質を維持しつつお客様に商品をお届けするためには、容器包装は必要なものです。一方、容器包装の材料の過剰使用や不適切な廃棄などによって、自然資本の毀損につながりかねません。

このような容器包装がもたらすさまざまな課題に対処するため、容器包装の持続可能な活用に取り組み、プラスチックや紙の使用量削減、リサイクルの促進、軽量化、再利用容器の導入など、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を実践しています。

「使い捨てる」のではなく、「また生まれ変わる」容器づくりを目指すことで、持続可能な循環型社会に貢献します。

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「R100ペットボトル」の採用と「ケミカルリサイクル」実用化を推進

キリングループは、再生PET樹脂を100%使った「R100ペットボトル」の採用を拡大しています。これは、石油由来樹脂を90%、温室効果ガスを50~60%削減できる環境配慮型ボトルです。

「R100」は、正しく分別されたペットボトルを再びボトルに生まれ変わらせる「水平リサイクル」で実現されています。現在、「生茶」などに採用され、パッケージに記載された「R100」マークが目印です。

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「ケミカルリサイクル」の技術でプラスチックの循環を加速

「水平リサイクル」は、「メカニカルリサイクル」と呼ばれていますが、キリンでは、分子レベルで分解・再生する「ケミカルリサイクル」の実用化も進めています。

ペットボトル以外のPET製品や、従来のメカニカルリサイクルでは難しかった色付きボトルなども循環可能となる「ケミカルリサイクル」は、何度でも繰り返し再生することが可能。持続可能な未来を目指すうえでとても重要な役割を担っています。

ペットボトル回収システムの強化とリサイクル環境の整備

容器のリサイクル推進に向けて、さまざまな研究開発や取り組みを進めるなかで、回収システムの改善と環境整備にも力を注いでいます。特にペットボトルは「分ければ資源」として、消費者の方による分別と回収への協力が重要です。

しかし、自動販売機横のリサイクルボックスには約3割(※)の異物が混入しており、選別に手間とコストがかかっています。こうした課題を受け、2022年から異物混入を抑える新機能付リサイクルボックスを導入し、回収の質を高めています。

また、PETボトルリサイクル推進協議会と連携し、リサイクル率85%以上を目標に取り組み、2023年には85.0%を達成しました。

海外では、オーストラリアのグループ会社ライオンが容器デポジット制度を通じて回収を強化。各州の制度運営にも参画し、資源循環の仕組みを支えています。

  • 出典:全清飲2019活動レポート

FSC®認証紙100%達成。未来の森林と社会を守るために

  • 商品写真は事象が発生した時点のものが含まれ、最新の商品写真ではない場合があります。

キリンでは、森林資源の保全を目的に、紙パックやパッケージにFSC®認証紙を積極的に採用し、2020年にFSC®認証紙使用比率100%を達成しました。

さらに2022年には、対象を協和キリン、協和発酵バイオ、ライオン、小岩井乳業に拡大。2030年までにFSC®認証紙や古紙へ切り替えることを目標としています。

こうした紙資源の持続可能な利用を通じて、未来の森林と社会を守る挑戦を続けていきます。

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ビールの副産物を使った、環境に配慮したパッケージ開発も

ビールづくりの過程で生まれる「ビール仕込み粕」。これまで廃棄されることもあったこの副産物を、キリンは新たな資源として活用しています。その一例が、ファンケルとの協業による化粧品の梱包資材への活用です。

食品から生まれたものを、別の形で活かし、新たな価値を生み出す。限りある資源を最大限に活かす発想で、これからも環境に配慮したものづくりを続けていきます。

※内容・登場社員の所属は公開当時のものです

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