ホコリも虫も入れない工夫。
“安全の砦”を守る異物混入対策とは!?
お客様に信頼され、喜んでいただける安全・安心な商品づくりとサービスを提供するため、キリングループでは、原料・資材の調達から開発・製造・検査・物流・販売にいたるすべての活動に「品質本位」の精神を宿らせています。
ここでは、「品質本位」に基づく飲料やビール工場が「安全の砦」となるための取り組みのひとつ、「異物混入防止」の工夫についてご紹介します。
(ここで紹介するのは例であり、工場により異なる場合があります)
小さな可能性も・・・
見落とさない!異物混入防止対策
キリングループの工場では、ホコリや虫、持ち込み品まで、異物になりうるモノを入れない工夫(イラスト①~⑤)をしています。
①~⑤のそれぞれの取り組み例をお伝えしていきます。
① 人からの持ち込みリスク低減
製造に不要なものは、持ち込みが禁止されています。たとえば、ホッチキスやシャープペンシル、指輪など、小さく異物混入につながりやすいものは持ち込みできません。
髪の毛やホコリの混入を防ぐために、作業着・靴は衛生レベルごとに決められたものを着用し、充填室に入る前に粘着ローラーやエアシャワーで異物を取り除いています。
② 二重扉と陽圧管理
容器に充填するエリア(充填室)の出入り口は二重の扉で仕切られています。そうすることで、充填室に外部の空気が直接流れ込まないよう遮断しています。さらに充填室は他のエリアよりも気圧を高く設定しているため、空気がいつも外に向かって流れていき、ホコリや虫の侵入を防いでいます。
③ 容器の洗浄
缶やペットボトルなどの容器は、中味を充填する前にきれいな水のシャワーで洗浄します。
④ メッシュフィルター
中味が通る配管には、細かいメッシュのフィルターが取り付けられており、万が一の異物の混入を防ぎます。フィルターは、原料の投入口や充填する前など、製造工程の適切な場所に設置されています。
⑤ 防虫対策
物の出し入れをする場所では、高速シートシャッターなどで虫の侵入を防ぎます。一方で、入ってこようとする虫は、虫の好む波長の光でひきつけて捕虫します。また、建屋内にいる虫の種類と数をモニタリングし、防虫対策につなげています。
小さな工夫で異物混入を防ぐ!
細かいところにも工夫はいっぱい。外れて落ちる可能性のあるバッジはつけず、名前などは衣類に直接縫い付けるなどしています。
また、作業時に使う工具などもひとつひとつ居場所を決めて、迷子防止。小さな工夫で、異物混入を防いでいます。
※内容・登場社員の所属は公開当時のものです