COLUMN ワインを楽しむコツ
エレガンス度アップ! ワイングラスとの付き合い方♪
ワインが注がれたグラスを回す仕草は、とてもエレガントですよね。でも、どんなタイミングで? どうやって? と迷っている人も多いのでは。今回のコラムのテーマは、ワイングラスの扱い方であなたのエレガンス度をぐっとアップさせて、ワインがますますおいしく楽しめる方法を伝授しちゃいます。
どうしてグラスを回すの?
まず、なぜワイングラスを回すのか、それは、決してカッコつけるためではなく、液面を動かして、ワインをより多く空気に触れさせるためです。空気に触れさせると香りや味わいが豊かになり、最初に飲んだときよりも驚くほど印象が変わることがあります。これを、ワインが"開く"といいます。
一度開いたワインは、さらに変化することはあまりありません。ですからひと口飲んでみてグラスを回し、「あ、変わったな」と思ったら、それ以上は回さなくてもOK。回せば回すほどおいしくなる! というわけではないので注意してくださいね!
では、実際にグラスを回してみましょう
まず、テーブルに置いたワイングラスの脚を、人差し指と中指の間に挟みます。もしくは親指と人差し指でつまみます。そして、グラスをテーブルの上ですべらせるようにグラスを動かします。パソコンのマウス操作に近いイメージですね。
右手で回す人は反時計回りに、左手で回す人は時計回りに回すのもお約束。これは、万が一ワインが飛び出してしまった場合でも、自分に向かうようにとの配慮です。
グラスにワインを注ぐ量は、グラスの1/3、いちばん膨らんでいるところの少し上当たりが目安です。たくさん入れてしまうとグラスが回せなくなってしまうのでご注意を!
まずはワイングラスに水を注いで練習するのもおすすめ。注ぐ水の液面が動いて空気に触れているのを確認しながら、ゆっくりと動かすとエレガントに見えますよ♪
グラスを回すと、"ワインの涙"が!?
グラスを回すと、グラスの内側にワインが触れて、それが下に落ちてきます。アルコール度が高いものや凝縮度が高いもの、そして極甘口のものは、ゆっくりとグラスの壁を伝い、涙のような跡を残します。これが"ワインの涙"(※)。
※脚(レッグス)とも言われています。
涙が見られるワインは、一般的に品質の高いワインといわれています。あくまでも1つの目安ですが、ワインを見分けるきっかけにはなりますよね。
でも、涙だけにはまどわされず、手でグラスを回し、鼻で香りをかぎ、舌で味わって、お気に入りのワインを探してみてくださいね♪