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史学部

No.130

中世ヨーロッパでは、現在の日本と比べると、
はるかにたくさんのビールを飲んでいた

中世のビールの特徴としてあげられるのが、人々の消費量が多かったこと。現在の日本の1人あたり1日のビール消費量は、0.14リットルなのだが、それと比べるとはるかにたくさんのビールを飲んでいたらしい。例えば、修道院がある老夫婦に毎日何リットルのビールを支給していたか、聞いたらきっと驚くだろう。

中世の人が大量にビールを消費していたという例の1つをあげてみよう。ある老夫婦が自分達の全財産を教会に寄付するかわりに、老後の面倒を見てもらうという契約書(フランス・ノルマンディー地方、1268年)が残っているのだが、その中で、老夫婦に毎日約4リットルのビールを支給するという項目がある。ちなみに、現在の日本の1人あたり1日のビール消費量は、0.14リットル。
また、ある研究によると、ビールが中心的な飲み物だった地方では、中世後期の1人あたりのビール消費量は年間300リットル以上だったそう。これは現在のドイツの年間消費量の約2.5倍にもなる。
これらの大量消費の背景には、飲料水の事情が劣悪だったことや、ビールが栄養補給の手段であったことが考えられる。当時の人々にとって、ビールはまさに生活必需品であった。

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