東日本大震災 復興支援

2011年7月から「復興応援 キリン絆プロジェクト」として、「人と人との絆を育む」をテーマに東日本大震災の復興支援に継続的に取り組んできました。

2011年から3年間で約60億円を拠出し、グループ各社が一体となって様々な活動を進め、被災地との絆づくりは徐々に進んできましたが、今日の絆だけでなく未来につながる絆も育みたいと願っています。

この活動を通じて産業が活性化し、将来に希望を持つ子供たちが増えてコミュニティに元気が広がり、地域全体が活性化していくことで持続的な復興に繋がることを目指し、“復興から 未来へ”活動を推進していきます。

  • 復興支援の取り組みについて動画でご紹介します。(2016年制作)

キリンの復興支援

復興支援に対する考え方

キリングループは、東日本大震災の復興支援にグループをあげて継続的に取り組むべく、「復興応援 キリン絆プロジェクト」を立ち上げ、3年間で60億円を拠出することを決め、活動を進めてまいりました。

被災地の皆様と一緒に復興に取り組みたい、との想いから、今後も「絆を育む」をテーマに、被災地の皆様の"地域社会の絆"や"家族の絆"を一層深めていただけるよう、3つの幹で引き続き復興支援活動を行っていきます。

活動内容の推移

コミュニティに活力が生まれることを目的に、「子供の笑顔づくり」や「心と体の元気サポート」をまず開始しました。また、地域文化や産業の活性化をめざし、「地域食文化・食産業の復興支援」第1ステージとしてハード面の支援し、2013年からスタートした第2ステージの取組みでは、“生産から食卓までの支援”というテーマのもと、3つの支援「地域ブランド再生・育成」「6次産業化の推進・販路拡大」「将来にわたる担い手・リーダー育成」を進めています。

  • 6次産業化:1次産業(農業・水産業)×2次産業(加工)×3次産業(流通)=6次産業
  • 活動内容の推移 復興支援の流れ

支援活動のご紹介

心と体の元気サポート

  • サッカーを通じた支援

    公益財団法人日本サッカー協会のご協力を得て、2011年9月から、岩手県、宮城県、福島県の小学校を対象に「JFA・キリン スマイルフィールド」を開催し、サッカーを通じてスポーツの楽しさ、心の豊かさを伝えています。元サッカー日本代表にコーチとしてご参加いただく他、ボールやゴールなどの備品を寄贈することで、いつでもサッカーを楽しめる機会や場づくりを行っています。2015年12月までに657校の99,438人の小学生が参加しました。

子どもの笑顔づくり支援

  • 音楽を通じた支援

    世界で活躍する指揮者の小林研一郎(通称:コバケン)による「キリン絆プロジェクト コバケンとその仲間たちオーケストラ」を2011年11月から2015年までに13回開催しています。

    また、2013までは、ピアノデュオ「レ・フレール」と協働し、被災地の子どもたちに、ファンの皆さんからの募金などで購入した楽器をお届けし、ピアノ演奏やオリジナル音楽ノートをプレゼントする活動も行いました。岩手県と宮城県の13カ所の保育園や小学校などを訪問しました。

  • 農業関連の高校生の就学支援

    公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)と協力して2011年10月から「キリンSCJ『絆』奨学金」を設立し、岩手県、宮城県、福島県の被災した農業高校および農業科の高校生を対象に、返還義務のない月額3万円の奨学金を給付しました。2014年3月までの受給生は延べ1,770名でした。

  • 卓球を通じた支援

    協和発酵キリンでは、2011年11月から2014年6月まで、岩手県・宮城県・福島県において卓球を通じた様々な支援を行いました。「子どもの笑顔づくり支援 卓球教室」では、実業団トップクラスの当社卓球部の選手と直接ふれあう場を提供することで、子どもたちの夢と希望の創造に貢献すると共に、豊かな心の成長を支援しました。また、地域住民の方対象の卓球交流会や障がい者の方を対象とした卓球交流会も開催し、誰もが楽しめる卓球を通じて被災地の皆様の笑顔の輪を広げる活動を展開しました。卓球台等の寄贈も行いました。2012年4月から2014年までは、新たな取り組みとして、地域住民の方を対象にした卓球交流会および障がい者の方を対象とした卓球交流会も開催し、誰もが楽しめる卓球を通じて被災地の皆様の笑顔の輪を広げる活動を展開しました。

  • 理科教育支援

    協和発酵キリンは、「東北バイオ教育プロジェクト」を通じて、岩手県、宮城県、福島県の高等学校・高等専門学校(計6校)を対象に研究支援プログラムを提供しました。

    また、日本農芸化学会による東日本大震災で被災した岩手県、宮城県、福島県の中学校・高等学校(計71校)を対象にした理科教育支援をサポートすべく、2013年4月までに累計7,000万円を寄付しました。

地域食文化・食産業の復興支援

  • 農業の支援

    復興支援第1ステージとしては、営農再開に必要な農業機械の購入支援や、養殖再開に向けた養殖設備の復旧支援を行いました。

    2013年からは、第2ステージとして生産支援だけでなく、農作物・水産物のブランド再生・育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを継続しています。

    KIZUNA Story Book -農業編-

  • 水産業の支援

    復興支援第1ステージとしては、養殖再開に向けた養殖設備の復旧支援を行いました。

    2013年からは、第2ステージとして生産支援だけでなく、水産物のブランド再生・育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援などを継続しています。

    KIZUNA Story Book -水産業編-

  • ブドウ農家の支援

    メルシャンでは、シャトー・メルシャンシリーズ等の東北の原料ブドウ産地の支援を2011年から2013年の3年間行いました。

    「シャトー・メルシャン」シリーズ等の原料ブドウの産地である福島県新鶴地区に雨除けビニール、農薬散布機を、秋田県大森地区に雨除け施設、ビニール、農薬散布機をご提供しました。

  • 大学への支援

    東北の3大学が立ち上げたプロジェクト支援のため、2012年より2015年にかけて、地域食産業の復興支援として合計7,000万円を助成するなど、継続した支援を行ってまいりました。

    また、2015年から「ふくしま復興塾」の運営主体となった「一般社団法人 ふくしまチャレンジはじめっぺ」(理事長 加藤博敏)が福島県と連携して福島復興のために取り組む「ふくしまからはじめよう。 未来づくりはじめっぺ」への支援金として、3,000万円を助成し、福島復興に向けての取組を協働で行っています。

従業員による被災地支援

  • キリン絆ボランティア

    キリングループ全体で参加意欲のある従業員を募り、被災地にボランティアを派遣しています。2011年10月から2012年12月までは仙台市での泥かき、石巻市雄勝町での漁業支援を行いました。

    2013年からは復旧が比較的遅れている南三陸町に活動拠点を移し、漁業支援を中心に地域のニーズに合わせた活動を継続しています。

  • 復興応援企画(2012年~2013年)キリン絆プロジェクトの応援企画 対象商品

    お客様に対象商品をお買い上げいただき、売上の一部を支援金として、「復興応援 キリン絆プロジェクト」を通して、震災復興支援策に活用しました。

活動トピックス

東日本大震災復興支援に継続的に取り組むべく、2011年7月から「復興応援 キリン絆プロジェクト」として活動を進めています。

このプロジェクトでは、被災地の皆さまと一緒に復興に取り組みたいという想いから、「絆を育む」をテーマに、「地域食文化・食産業の復興支援」、「子どもの笑顔づくり支援」、「心と体の元気サポート」の3つの幹で一貫した活動を行っています。

※その他の活動内容については、上部の「支援活動のご紹介」よりご覧いただけます。

KIZUNA Story Book -農業編-

ふるさとの恵みと誇りを取り戻す、確かなあゆみの物語

「復興応援 キリン絆プロジェクト」の中で、農産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援を目指して実施された第2ステージの助成プログラムのもと、岩手、宮城、福島のさまざまな地域で、不撓不屈の意志とともに着実に取り組んできた、各プロジェクトのひとつひとつのストーリーをまとめました。

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KIZUNA Story Book -水産業編-

つながりがつむぐ物語

「復興応援キリン絆プロジェクト」の中から、沿岸部地域の経済基盤でもある水産業において取り組んできた水産物のブランド育成支援、6次産業化に向けた販路拡大支援、将来にわたる担い手・リーダー育成支援についてまとめました。

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ピックアップ

支援を通じて生まれた 地域活性化のための社外組織

東北絆テーブル

「苦しいことも、楽しいことも、全てテーブルで仲間と分かち合う―」東北の様々な課題を、地域や業種、業界を超えて共に分かち合い、連携することで共に解決を図る場が「東北絆テーブル」です。新たな”食卓”の提案・発信に向けて東北の生産者と、様々な業種の人々が集い語らうテーブル(場)となることを目指します。

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株式会社インターローカルパートナーズ

業界・領域・背景を超えて繋がる、地域プロデューサーたちが、新しい価値を、未来を生み出す。

2013年よりスタートし、日本の農業の未来を牽引する”人”に注目した農業プロジェクト創出や地域ネットワークを構築してきた、キリン絆プロジェクト「東北復興・農業トレーニングセンタープロジェクト」。
そして2016年からは、全国規模で地域の食産業や賑わいをつくるプレイヤー人を繋ぎ「地域創生トレーニングセンタープロジェクト」を展開、地域内・地域間にさらなる食のチャレンジや新規事業を生み出してきました。

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年度別活動報告