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環境活動・トピックス

2020年9月4日

遠野のホップ畑で国レベルの絶滅危惧種を含む希少種が見つかりました

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日本産ホップの生産拡大、高度化に向けて2018年に設立した農業法人BEER EXPERIENCE株式会社(キリンも出資を行うなど、支援を行っています)の新しいホップ畑の植生調査を実施したところ、環境省のレッドデータブックで「準絶滅危惧(NT)」に指定されている「ナガミノツルキケマン」や岩手県で準絶滅危惧種の「オニルリソウ」が見つかりました。
小さな黄色い花を咲かせるナガミノツルキケマンは、畑の周りのだけではなく、ホップ畑の中にもたくさん見つかっています。
また、白い可憐な花を咲かせていたミヤマウズラやハエドクソウ、小さな黄色い花を咲かせていたキンミズヒキやキジムシロなども見つかっています。これらは、環境省や岩手県のレッドデータブックでは指定されていませんが、他県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されている希少種です。

農業法人BEER EXPERIENCE社の新しいホップ畑は山裾にあり、周りを雑木林と川が取り囲んでいます。また、動物の食害を防ぐために電気柵で囲まれています。
電気柵は、電気の流れているワイヤーに草が掛かると機能が低下するため、定期的な草刈りが必要です。この草刈りにより、電気柵の周辺が草原の機能を持つようになったと考えられます。実際に、畑の周辺には、周りの雑木林から畑の中へ草原性の植物が入り込みだしている様子が見られました。
植生調査では、植物の種名を確定するために花を確認する必要があります。今回は夏の調査であったため、春に花を咲かせるスミレ類などは確認ができていません。来春にも植生調査を行うなどして、雑木林とホップ畑が育む生きものの多様性の仕組みを確かめていく予定にしています。

尚、2014年から数年に渡って調査をした生産者のホップ畑でも、鳥類では15科20種が、昆虫では41科82種が見つかっています。ここでも、防風林の雑木林とホップ畑の組み合わせが、多様な生きものを育んでいる様子が伺えました。
ビールの里 遠野市とキリンはホップ契約栽培で50年以上の歴史を積み重ねてきました。今後も様々な調査を継続し、ホップ畑とその周辺の組みあわせが果たしている里山としての価値を評価していく予定にしています。

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オニルリソウ

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ミヤマウズラ

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キジムシロ

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キンミズヒキ

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ヒトツバ

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ハエドクソウ

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アオヤギソウ

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エンデイソウ

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