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豊かな水

飲みものにとって大切な水。キリンは地域の方々と共に、永続的に使用できるように取り組んでいます。飲みものにとって大切な水。キリンは地域の方々と共に、永続的に使用できるように取り組んでいます。

もちろん水でできています。もちろん水でできています。

飲みものはもちろん水でできています。水を育み、水を大切に使い、水をきれいにして自然に還すことは、飲みものの会社にとっては自然なことです。一方で、水資源は国や地域によって大きな偏在性があることから、グローバルに広がる主要な製造拠点や農産物生産地の流域の水リスク調査を行って、リスクに応じた対応を進めています。
このような水リスクの偏在性を理解した上で、キリングループは「環境ビジョン2050」で「2050年には持続可能な水資源を利用している社会」を目指し、「実現するための取り組み」を定めています。現在取り組んでいる主な項目は以下となります。

原料として利用する水を持続可能な状態にします
  • 全国の工場を中心に「水源の森づくり」活動を継続します。
  • 水の高効率利用の推進、排水負荷の最小化に取り組み、地域の水資源を守ります。
事業拠点の流域特性に応じた課題を解決します
  • 2020年に達成したスリランカ紅茶農園の水源地5カ所での保全活動を拡大し、水を大切さにする教育を農園周辺の住民15,000人からさらに拡大して実施します。

キリンビールの用水原単位(製造量あたりの用水使用量)

グループ全体の用水使用量と原単位
(用水使用量/売上収益)

グループ全体の水の循環的利用量と循環的利用率
(循環的利用量/(用水使用量+循環的利用量))

Chapter 01

水源地を守る

業界に先駆けてはじめた「水源の森活動」の展開で、
基本的な原料である水資源を守ります。

業界初だったキリンの「水源の森」

飲みものを作るのに必要な水ですが、水資源は流域の地域の方々と共同で使っていくべきもの。1999年に業界で初めて開始したキリンビールの水源の森活動の背景にはこんな想いがありました。水を育んでくれる森を整備するこの取り組みはグループ全体に広がり、今では多くの森で整備が進み、明るく茂る森になっています。

水のめぐみをもたらしてくれる森を、いつまでも

キリングループでは、基本的な原料である水資源を持続的に使用するために1999年に業界に先駆けて製造拠点の水源地における「水源の森活動」を開始しました。

現在ではグループ全体に広がり、地域の方々との連携を重視して自治体や森林管理者、専門家の方々の指導をいただきながら、地域にとっても重要な水源林を多くの方々と共に守り育てています。

キリングループ「水源の森活動」とは
目的 多様な生物を育み豊かな水のめぐみをもたらしてくれる森を守る
取り組み姿勢
  • 地域のNPOや森林組合などとの協働
  • 植生や生態系を尊重した森づくり
  • 従業員やその家族が積極的に参加する
    ボランティア活動
  • 安全に配慮し各所で工夫した環境教育
活動場所 全国12カ所
参加人数 2019年度:1,192名(実施回数:15回)
全国のキリン水源の森
お世話になっております

水源の森活動では、多くのパートナーに協力を頂いて取り組んでいます。

  • NPO法人 林退協沼津支部 鈴木さん
    私たち林業退職金共済事業本部は、主に除伐の指導や安全指導を行って水源の森づくり活動を支援しています。最近は、企業と組んで進める活動が増えていますが、キリングループは早くからこういった環境活動に取り組まれています。参加した人は地元に帰ったら森林の話をしてほしい。それだけで、たくさんの人の意識が変わると期待しています。これからも長く続けてほしいですね。
  • NPO法人 土に還る木・森づくりの会 小松さん
    森づくりは、植え、守り育て、資源を活かすことで成り立っています。都会に住む人に、除伐作業を通して森のことを知ってもらう、間伐材をつかった木工作を体験してもらうなど、すべてが森づくりにつながります。キリングループとはランドネ誌主催の読者参加企画「水をめぐる森の教室」等で協力しています。誰でも参加できる森づくりを目指し、これからもキリングループと協力して活動を進めていきたいです。

紅茶農園の中の水源地保全活動

「キリングループは、原料農産物の生産地でも水資源保全の活動を開始しています。

2013年から持続可能な農園認証制度の取得支援を行っていて、現地の紅茶農園やNGOとの関係も深いスリランカの紅茶農園の中のマイクロ・ウォーターシェッドと呼ばれる水源地保全を行っています。

今回の取り組みでは、このマイクロ・ウォーターシェッドが野菜の栽培や牧草地など他の目的に使用されないように柵で囲んで保全するとともに、その地域固有の在来種の木をマイクロ・ウォーターシェッドの周りに植林して土壌の流入等を防ぎます。2018年から開始し、既に5カ所で保全が完了しており、今後も対象水源地を増やして取り組む予定です。

さらに、今回の取り組みでは、対象となる水源地の周辺に住む住民、約15,000人に対して、水の大切さやマイクロ・ウォーターシェッドがどのような機能を持っているかなどを教える教育プログラムを実施していく予定にしています。

Chapter 02

水を大切に使う

業界トップレベルの節水で、水を使う量を減らす、
繰り返し使う、そのためには工程も変えます。

水を大切に使うために、製造工程だって変えています

工場で使う水はかなりの割合で設備や配管を洗うことに使われます。必要な時に必要なだけの水しか使わない。まずはそこから節水に取り組みますが、それだけでは大きな節水は達成できません。洗い方や製造工程までも変えていくこと。そこまで踏み込むからこそ、業界トップクラスの節水を達成することができるのです。

繰り返し使うから、ムダがありません

ビールや清涼飲料の製造の際に多くの用水を使用するのは、設備・配管の洗浄・殺菌工程です。水を大切に使うために工場ごとに節水目標を設定し、水使用効率の良い工程へと見直すとともに、用途に応じた水の再利用も積極的に推進し、大幅な使用量削減を達成しています。

さらに、各設備の洗浄に使った「すすぎ水」を前洗い工程の洗浄水として再利用する洗浄水のカスケード利用を行っています。これは、後工程で使用して水質が落ちた水も、前工程の洗浄水としては十分利用可能な水質であることを利用した取り組みです。こうすることで、一度洗浄水として使った水も、その水質に応じた用途で繰り返し洗浄水として利用することができ、水の使用量を大幅に削減することができます。

設備・配管洗浄でのすすぎ水(リンス水)のカスケード利用

Project Story

キリンビール神戸工場での節水

水を大切に使うための、キリンの取り組み。
キリンビール神戸工場では、先を行く節水設備を導入し、さらなる効率化を実現しました。

キリンビール全体の用水原単位(用水使用量/製品製造量)は1990年には10.4m3/kLでしたが、2015年実績では4.9m3/kLと半分以下の用水使用効率を実現しています。その中でも、キリンビール神戸工場は用水原単位3.5m3/kLと国内トップレベルの節水技術を保有する工場です。

神戸工場は1997年5月に操業を開始し、配管ラインやタンクの配置をできるだけシンプルな設計にするなど従来の工場よりも節水できる設備が導入されたのですが、残念ながら操業当初の用水原単位は6.0m3/kLを超え、従来の工場とそれほど変わらない実績しか出せませんでした。

神戸工場には配管やタンクの洗浄工程で「すすぎ水」を前洗い工程の洗浄水とし、さらにその洗浄水を予備洗浄水として再利用できる用水のカスケードシステムが導入されていました、このシステムでは、回収できる水の量と使用する水の量のバランスや回収と使用のタイミングを合わせるのが難しく、使いこなせていなかったのです。

そこで、1日に何十回とある洗浄工程のタイミングや洗浄水量の調整を徹底的に行った結果、設備を使いこなすノウハウが蓄積され、大きな節水を実現することができました。

しかし、洗浄工程で確実に洗浄できていることを、品質面でも確認し保証することが必要です。そこで、当初の操業に関わるメンバーに加えて、新たに品質保証のメンバーを交えて組織化し、工場全体で取り組みを進めました。このような工夫の結果、2006年には用水原単位が4.0m3/kLに届くところまで節水できるようになってきました。

神戸工場では、さらにイオンレベルで不純物をろ過し水以外の不純物は透過しない逆浸透膜を使った高度用水処理設備を2010年に導入しました。この設備は日本と比べて渇水リスクが高いといわれているオーストラリアのグループ会社ライオンで2008年に導入された設備で、その実績を踏まえて、日本に導入されたものです。

この設備の導入により、製造工程で利用した水の一部を回収し、再利用できる水質まで処理した上で製品に直接触れない工程に限定して活用することで、導入年度の2010年に3.9m3/kLを達成し、その後も改善を加え、現在では3.5m3/kLの用水原単位を達成しています。

現在、これらの節水技術はキリングループ間で共有化され、グループ全体での継続した節水活動につながっています。

神戸工場の中水高度処理設備

Chapter 03

水をきれいに還す

自然環境にできるだけ影響を与えないために、
法が求める以上の自主管理基準で対応しています。

自然に還す水は、もちろんきれいでなければいけません

工場から出るものが自然に負荷を与えてはいけません。私たちは、法が定める以上の自主管理基準を設けて、排水を排水処理場できれいな水に戻して自然に還します。

排水は厳しくチェックします

キリングループでは、使い終わった水を法律が求める以上の自主基準を設定して浄化し、河川や下水に放流しています。

キリンビールの工場では、発生する排水を嫌気処理と好気処理(活性汚泥法)を併用して、安定的に浄化しています。この排水嫌気処理工程から発生するバイオガスは、さらにボイラーやコージェネレーションシステムの発電にも利用しており、地球温暖化対策にも役立てています。

このような取り組みは、オーストラリアでも行っています。

さらに、事業所周辺や水を還す先の河川や海岸などで、環境美化活動や地域団体と協働して行う地域の環境保全活動を展開しています。

海岸清掃活動

メルシャン藤沢工場内の従業員とその家族36名が、2019年5月26日実施の藤沢市・(公財)かながわ海岸美化財団主催の第43回ゴミゼロクリーンキャンペーン~ビーチクリーンアップかながわ2019~の藤沢市片瀬海岸の清掃活動に参加しました。
この活動は、「美しい自然に恵まれた片瀬の海岸を守り、海岸がみんなの憩いの場として広く親しまれるようにクリーンキャンペーンを行う」という主旨に賛同して、毎年参加しているものです。
今後も、ボランティアの輪を広げ、ゴミを捨てないよう心がけるとともに、片瀬海岸の環境美化を呼びかけていきます。

Chapter 04

水のリスク調査

豊かな水のめぐみを世界中でつないでいくために。
地域ごとの水資源の実際を調査しています。

実は、水は世界で想像以上に偏在しているのです

地球は水の惑星といわれますが、ほとんどが海の塩水で、人間が使える淡水はごくわずかです。しかも、地球上では偏在しています。日本は比較的水が豊かな国ですが、深刻な渇水に見舞われている国が存在します。水のリスクが高い場所と低い場所をしっかり見極め、それに応じた対応を行うことが必要です。

世界の国別水ストレス

世界の国別水ストレス

キリン環境クイズ

Q
国や地域によって"水のめぐみ"はどれくらい違うの?
A
近い場所でも、地域の条件で大きく異なっています

キリングループの事業所や工場は世界中に広がっています。その立地によって、渇水や洪水などの"水リスク"が大きく異なっていることが、これまでの経験則として予測されてきました。

そこでキリングループは2014年に6カ国、計35カ所の事業所ごとに、水リスクを科学的に調べました。さらに2017年には、調査対象を9カ国、計44事業所に拡大して再調査を実施しています。調査の結果、豪州に大きな渇水リスクがあることが再確認されるとともに、幾つかの国で洪水リスクが確認できました。

また、今は水リスクが低い地域でも、将来的には渇水や洪水の可能性が高まると予想されている地域があることも分かりました。

そんな地域ごとの実情をより正確に読みとって、適切に対応していこうとキリンは考えています。

水リスク調査結果については、キリングループ環境報告書で開示しています。

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