ビールは麦芽が多いためにビールならではのおいしさが生まれるわけですが、同時に含まれる糖質量が多く、ビールという定義で糖質ゼロにすることが難しいです。
そのため、おいしさを担保しながら糖質をゼロにするというのは至難の技でしたが、5年以上の期間を費やし、350回以上もの試験醸造を繰り返すことで遂に、“ビールで糖質ゼロ”を実現しました。
キリンホールディングス株式会社
[ 飲料未来研 主査 ] 森下 あい子
エピソード:01
ビールの醸造には、通常約1か月の時間がかかりますが、今回のリニューアルでは、なんと試験醸造を110回も繰り返しました。
「おいしい」と心から満足していただける味を求めて、これだけの回数と時間をかけました。
エピソード:02
ダブルデコクション製法は、飲みごたえやコクを出すにはよいのですが糖質カットに不利な製法だったんです。
それでもおいしさの実現を目指して、原材料や仕込み条件を何度も微調整を繰り返して今回のリニューアルに採用したんです。
エピソード:03
リニューアルに向けて試験醸造を繰り返し、事前のお客様調査や社内基準をクリアしたが見送りに。
もっとおいしくできるはず、お客様に満足していただきたいという思いでさらに味への探求を行いました。






