ビールの歴史
全世界のさまざまな遺跡から、
麦が発掘されていた

有史以前から、麦は人類の大切な食料であった。その麦がどうやって全世界に広まったのか?
各地の遺跡から発掘された麦で年代をたどっていくと、その足跡が見えてくる。

紀元前12000年頃
イスラエル Nahal Orer遺跡からエンマーコムギが発掘される。
紀元前7000年頃
シリア Tell Ramad遺跡から普通コムギ、二条大麦が発掘される。
紀元前4500年頃
エジプト Fajum遺跡からエンマーコムギが発掘される。
紀元前3000年頃
遺跡からヨーロッパ全土、中国に小麦栽培が広がったことがわかる。
紀元前1000年頃
ナイル川、チグリス川河畔の遺跡からデュラムコムギが発掘される。
紀元前300年頃
青森県八幡遺跡、愛媛県鶴ヶ峠遺跡から小麦が出土する。
17世紀頃
小麦がアメリカ大陸に伝わる。
参考文献:阪本 寧男 『ムギの民族植物史 ―フィールド調査から』 株式会社学会出版センター 1996