ビールの歴史
ナツメヤシは5000年以上も前の
メソポタミア地方で、すでに栽培されていた

ナツメヤシはデーツとも呼ばれる。いまから5000年前にはすでにメソポタミア地方で栽培が始まっていた。直径2センチほどたまご型の実は非常に甘く、干して食べたりジュースにしたり、ジャムやシロップに加工され、ジュースを発酵させるとアルコール飲料になる。キリンビールが2002年に行った古王国ビール再現実験では時期的に生のナツメヤシが入手できなかったため、干したナツメヤシを使用した。

参考文献:松本 弥 1994:「第3章4.植物、パン、飲み物」、『図説 古代エジプト文字手帳』、弥呂久 写真提供:早稲田大学エジプト学研究所 広報部