ビールの歴史
『化学新書』を元に推測されたビールの
原料は、大麦麦芽、ホップ、日本酒酵母

キリンビールでは『化学新書』をベースに、幸民が醸造したビールの原料について調査した。その結果、幸民がすでにホップの存在を認識し、海外から入手していたと推測。酵母は日本酒酵母を使用したのではないかと考えた。

大麦麦芽、ホップ、日本酒酵母

第四百八十八章
ビールの製法に関するページより
『化学新書』によれば、幸民はホップの存在を明確に認識していた。そのため蘭学者としてのネットワークを使いホップを海外から入手していた可能性がある。また、ホップに似た植物であるといわれる日本のカラハナソウを栽培してみたが、ビールに苦味をつける毬花がうまくつかなかった。そこで、復元には現在のビールと同じようにホップを使用することにした。
問題は酵母。当時はまだ酵母と発酵の関係が完全に解明されておらず、酵母は触媒であるとの学説が有力だった。また、海外の酵母を活力のあるまま日本に運ぶのは大変難しかったと考えられる。おそらく幸民は当時日本国内で入手することのできた日本酒醸造に使われる日本酒酵母が、ビール酵母と同じ働きをすると考え使用したのではないかと推測される。そこで今回の復元に使う材料は、大麦麦芽とホップ、そして日本酒酵母となったのである。