ビールの歴史
中世ヨーロッパでは、貴族も僧侶も農民も、
食べるときはみんな手づかみだった

中世の食器は、個人用スプーンと共用で使うナイフだけ。イタリアやスペインを除き、フォークはまだ普及していなかった。だから食事は手づかみ。汚れた手はどうしたのか…? 器やグラスも数が少なく、隣り合った人と共用していたという。

フランス語写本1753番
食器としては、個人用スプーンと共用で使うナイフだけ。フォークは、イタリアやスペインを除いて中世ではまだ普及していなかった。つまり、貴族も僧侶も農民も、手づかみで食事をしたのだ。汚れた手はテーブルクロスやナプキンで拭いたので、長い宴会などでは何回もテーブルクロスが取り替えられたという。
器やグラスも数が少なく、隣り合った人と一緒に使用していた。ローストなどを載せるための固い厚切りのパンが、皿の代わりに用いられたりすることもあった。器の多くは、簡単な釉薬をかけた陶器や木製。ガラスのグラスや錫の器は一般人も所有していたが、金や銀の皿や容器は王侯貴族だけのものだった。
どうやら時代が変われば、テーブルマナーもまったく違うようだ。