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ビールデータ集

ビール消費量/生産量 2000~2009

ビール消費量/生産量 
2000~2009

2000上位に変化は無いが、
ロシアの市場が拡大中!

2000年に世界で生産されたビールは、前年より約250万kl(大びん633ml換算で約40億本)増え、約1億3,942万kl(前年比約1.8%増)となった。世界の総生産量は16年連続で増加を続けている。世界の総生産量は、東京ドームをジョッキに見立てると、約112杯分(東京ドーム1杯分は約124万kl。1999年より約2.0杯増)、大阪ドームでは約116杯分(大阪ドーム1杯分は約120万kl。1999年より約2.1杯増)に相当する。一方、消費されたビールは、前年より約351.4万kl(大びん633ml換算で約55.5億本)増え、約1億3,610.4万kl(前年比約2.6%増、15年連続のプラス)となった。

国別ビール消費量/生産量

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【生産量】
上位25位までに入った国の顔ぶれは前年と変動なく、上位8位までの順位も前年と変わらなかった。第8位のロシアは、前年に引き続き都市部を中心に消費が拡大し、22.1%と非常に高い増率となった。1993年以来第2位の座にある中国と第1位のアメリカ合衆国との差は、前年の約252万klから今回は約120万klとさらに縮まった。

【消費量】
上位6位までに順位の変動はない。西欧諸国の市場が成熟化している一方で、2位の中国は引き続き増加し、1位のアメリカとの差は約115万kl(前年は約228万kl)まで縮まっている。ロシアは近年の経済成長に伴い、消費量の拡大傾向が続いている。2000年は対前年22.1%増となり、7位にランクアップした。

地域別ビール生産量

地域別では、アジアが高い増加率となり、構成比の大きいヨーロッパや中南米でも対前年プラスとなった。アジアでは近年増加傾向が続いている中国(6.3%増)のほか、韓国(11.2%増)、タイ(9.9%増)が牽引し、全体では4.7%増となった。ヨーロッパでは、ロシアが2桁の高い増率であったものの、ドイツ、イギリスといった上位国が対前年マイナスとなり、全体では1.6%増となった。地域別構成比の増減では、アジアが0.7%増と伸ばしたが、それ以外は北米が0.3%減など、軒並み減少している。

一人当たりのビール消費量

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上位の順位に大きな変動はないが、欧州諸国の減少が目立つ。日本の一人当たり消費量は微減となった(順位は2つ上がって24位)。チェコは8年連続の1位となり、日本の約3倍を消費している。

2000年の世界のビール生産量を10年前と比較すると、22.3%増となっている。国別では中国が3倍以上、タイが約4.4倍と群を抜いて高い伸びとなっているほか、ポーランドの約2倍などが目立っている。日本の順位は1987年にそれまでの第5位から第4位に上昇、1988年にいったん第5位に後退したのち、1989年から再び第4位を維持してきたが、1995年にブラジルに抜かれ第5位となった。

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