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ビールと器

十四代 沈壽官
繊細にして典雅、精緻にして
優美な造形と色彩

薩摩焼の「白もん」といえば、近世より島津藩御用達の上手物として珍重された名品です。李朝白磁を源流とする柔らかな象牙色の地肌、繊細で典雅な透彫・浮彫の技法は、明治期の名工・十二代沈壽官によって世界的な評価を獲得しました。その伝統は十四代壽官(1926-)と息子・十五代へと受け継がれ、現在に至っています。