ビールと器
【人間国宝】清水卯一
力強さと優しさと。
自然の持つ力が作品に昇華

日本
【人間国宝】
清水卯一
“ 蓬菜掛分雪月花麦酒杯 ”
1998
人間国宝・石黒宗麿に師事し、鉄釉陶器を学んだ清水卯一(1926-2004)は、自ら土や釉材を探し、採取するなど、基本の陶土、釉薬に並々ならぬこだわりを持っていました。そして天目釉、柿釉など多様な釉技に才腕を示して世界的な評価を獲得。85年には人間国宝にも認定されます。黒い鉄釉に白い釉薬をほどこした晩年のスタイルは、このビヤマグにも反映され、その名の通り白雪で覆われたような静けさが魅力的です。