ビールと器
【人間国宝】山本陶秀・雄一
備前で最高の土がビールの味わいを増す

日本
【人間国宝】
山本陶秀・雄一
“ 備前緋襷麦酒呑 ”
1994
金重陶陽、藤原啓に続いて、備前焼で3人目の人間国宝に認定された山本陶秀(1906-1994)が監修し、その息子で現在は備前焼の大家として知られる山本雄一が手掛けたビヤマグです。焼成時に稲藁が高温で焼け、陶肌に鮮やかな線条文を残す緋襷(ひだすき)は、もとは偶然の産物でしたが、これを意図した通り自在に生み出す技法を編み出したのが雄一氏。土は、観音ビヨセを特別に使用。これは、かの北大路魯山人が「世界一の土」と激賞した、備前で最高と言われる粘土です。