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史学部

No.95

古代エジプトでは肉よりも魚、フグまで食べていた

動物性タンパク質では、まず魚ですね。壁画には魚のあらゆる獲りかたも描かれています。
調理法としては、ナイル川の魚はたいていフライにして食べています。
ただし当時フライという調理法は、魚以外にはあまり用いられない方法です。野菜は煮る、肉だったらたいてい焼く。やはり、川の魚には寄生虫がいる可能性が高いということを知っていたからでしょう。

あと、フグも、古代エジプトの時代から食べていました。
ご存じのように、フグは毒をもっています。だから今のエジプトでも、フグは免許を持った人しか売ることができません。ただ、その免許をどうやって取得したかたずねると、「親戚からもらった」とかいう場合がありますけれどね。
日本ではフグは、切身で取れるところは刺身にして、骨のまわりのところは鍋にして食べるというのが一般的でしょう。
でも向こうは肉厚のままぶつ切りにして、フライにして食べます。これはおいしいですよ。
クリスマスにエジプトにいるときには、このフグのフライをみんなで食べます。日本の感覚でいうと、すごくぜいたくですけれど。

それから肉ということでいうと、やっぱり牛肉が一番のごちそうです。ただ、まずは自分が食べるのではなく神様が食べる。そのお下がりを食べるということになっています。
そのほかの肉類では、山羊や羊、それからガチョウやアヒルなどの鳥も食べられていました。

by 吉村作治 早稲田大学名誉教授 エジプト考古学者

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