神戸工場の水源地保全のため「千苅貯水池 水源涵養に関する協定書」を神戸市と締結しました

  • 環境

2017年06月06日

  • 神戸工場の水源地保全のため「千苅貯水池 水源涵養に関する協定書」を神戸市と締結しました

おいしい飲みものづくりに欠かせない豊かな水を守るために、キリングループは全国11箇所の「水源の森活動」を行っています。

キリンビール神戸工場の水源は、神戸市水道局が管理されている千苅貯水池で、神戸市の自己水源の施設としても最大のものです。神戸工場では、千苅貯水池に注ぐ羽束川の上流にある「観福の森」で2000年から森林保全の活動を開始し、2007年からは10年間の協定を結んで、毎年、下草刈りなどの森林保全活動に従業員が地域の方々と一緒になって取り組んできました。そしてこの度、すでに神戸市と締結している包括連携協定の1項目である「水源保全に関する取り組み」として「千苅貯水池に関する水資源保全活動」を具体的に取り進めるものとして、今回の「千苅貯水池 水源涵養に関する協定書」を締結したものです。
この協定に基づき、神戸市や市民ボランティア、神戸工場の従業員が一緒になって森づくりなどの水源保全活動を行っていくとともに、その活動資金の一部をキリンから支援することにしました。

千苅貯水池は、神戸市北区などに水道水を供給する、地域にとっても重要な貯水池ですが、周辺の森林の手入れが行き届かず、近年の豪雨の影響などで、土砂や流木が流入するなど、貯水池の水質への悪影響が懸念される状況でした。調査してみると、周辺には希少種が生息する場所もあり、神戸市では貯水池の周辺の森林を整備していくことになりました。森林整備にあたっては、市民からボランティアを募集し、「森と水の守り人」養成講座の講習を修了した1期生の皆さんが専門家の指導のもとで活動を開始しています。この取り組みに、キリンの従業員も参加して、地域にとって貴重な水源地域を守っていくことにしたのです。
木に撒きついているツルを切るなど手入れを始めた場所では、光が入って草が茂り始めるなどさっそく植生が変わってきている様子が確認できました。

キリンビール神戸工場は、1997年に操業を始め、ちょうど20周年を迎えました。この「千苅貯水池」を守る活動も、地域にもっと愛され親しまれる工場を目指した取り組みの一環です。また、神戸工場には地域の希少種が生息するビオトープも整備し、お客様にも「ビオトープツアー」としてご見学いただいています。神戸工場でのおいしいビールづくりや、環境に配慮した工場の取り組みや生きものが暮らすビオトープなど、ご見学を受け付けていますので、どうぞお立ち寄りください。

※所属(内容)は掲載当時のものになります。

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この循環をより発展させ続けることで、お客様の幸せに貢献したいと考えています。