紅茶のおいしさは、渋み・甘み・苦みのバランスによる「味わい」、芳醇な「香り」、淡いゴールドから紅まである「水色」だけでなく、「茶器」にも左右されます。まずは、紅茶をおいしくいれるための基本となる、茶器・水・茶葉について解説していきましょう。
開封直後のミネラルウォーターには酸素がほとんど含まれていないので、空気に触れさせて酸素を取り込みます。
やかん、ポットなどの汲み置き水は酸素量が少なくなっています。5時間以上経った水は、紅茶には使わないほうがよいでしょう。
水道水を使うときは、なるべく多くの酸素を含ませるよう、蛇口から勢いよく水を出すようにします。
完全に沸騰させると水中の酸素がなくなってしまいます。気泡がだんだん大きくなり、表面がはげしく波打ったら火を止めるベストなタイミングです。
紅茶は2~3杯で1人分。茶葉の量はティースプーン山盛り1杯か、軽めで2杯に。英国は硬水なので茶葉を人数+1杯にしますが、軟水の場合は少なめがよいでしょう。
BOP(※)の紅茶葉の場合、ポットの茶葉に熱湯を注いでから3分後に、ベストな香りを漂わせます。OP(※)では5~6分ほどにしてください。ひとくちに紅茶の茶葉といっても、産地や製法、ブレンドの仕方などでその種類は膨大です。さらに、同じ茶葉でも使う水や淹れ方によって味わいが変わります。そのバリエーションはまさに無限です。※BOP、OP…茶葉のタイプ。OP(オレンジペコ)は形がそのまま残る茶葉なのに対し、BOP(ブロークン・オレンジペコ)はOPを細かく切った茶葉を指します。
協力:株式会社ティー・イソブチカンパニー