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キリンMCダノンウォーターズ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長 井上貴順)は、 2012年4月、4~10歳の子どもと母親400組に対し、「子どもの体温異常に関する調査」を実施いたしました。 調査結果から、“約4割の子どもが体温異常を抱えており”、“睡眠や便通などの生活習慣が乱れている子が半数近くいる” ことが明らかとなりました。以下がその調査結果になります。
【基本調査概要】 | |
調査方法 | :直接回答方式 |
調査実施期間 | :2012年4月14日(土)15日(日)16日(月)18日(水)19日(木)21日(土) 各日13:00~17:00 |
対象地域 | :イオン大宮店 ファンタジーキッズーナ(埼玉県さいたま市)に来店した親子 |
対象者 | :4歳~10歳の子ども、ならびにその保護者400組 |
今回の調査では、アンケート採取時に直接子どもの体温を計測する方式を採用しました。 その結果、36℃未満の「低体温群」となる子どもが18%、37℃以上の「高体温群」になる子どもが19%おり、 合わせて4割弱の子どもが体温異常を抱えている可能性があることがわかりました。 さらに体温異常を抱えている子どもを年齢別に見ると、6歳以上の小学生には低体温が、5歳以下の幼児には高体温が多い傾向がありました。 通常、人間の体温は起床後から徐々に上昇し、夕方から夜にかけて下がっていき、その体温差は36~37℃の1℃以内が適正とされています。 体温調節は自律神経の働きによるものであり、体温異常が見られた子どもたちは自律神経がうまく働いていないと考えられます。
子どもの生活習慣について調査したところ、就寝時刻が21時前という子どもは24.55%。 3/4の子どもは21時以降に就寝しており、23時以降に就寝しているという子どもも2%いました。 一方で約半数の46.5%が6時台に起床していると回答。通学、通園があるためか8時以降に起床している子どもは6.95%に留まりましたが、 就寝時刻によっては睡眠が不足しがちな子どもがいることが推測されます。また、朝の時間帯に余裕がないためか、朝の便通が週に3回以下という子どもも33.8%いました。 子どもの普段の朝の様子については、運動頻度が高い子ほど「活発に動きまわることが多い」傾向にありました。このことから、運動習慣も健康維持のための要素の一つと考えられます。
子どもの運動頻度・運動時間と、体温との相関関係を調査したところ、運動している子どもほど高体温になりにくい傾向があることがわかりました。
運動頻度別に高体温の発生割合を見たところ、週1回以下では約1/4の子どもが高体温となっているのに対し、週4回以上運動を行なっている子どもでは13.1%しか高体温が見られないなど、
10ポイント以上の差が出ました。
高体温の子どもの平均運動時間に着目してみると、もっとも多かったのが「1時間未満」で4割以上、運動時間が増えるにしたがって割合は減り、
4時間以上運動している子どもでは0という結果になりました。運動で汗をかくことで放熱機能が働き、必要以上の体温上昇が抑えられていることが考えられます。
さらに体温分布別に平均運動時間を見てみると、標準体温の子どもの運動時間は1時間以上~3時間未満である割合が高く、体温異常を防ぐには適度な運動が有効と考えられます。
日頃から、適度な運動で汗をかく習慣をつけることが大切であると言えそうです。
子どもの水分補給に関して、運動後に必ず水分をとらせていると回答した母親は87.0%と高く、
運動後の水分補給の大切さが浸透している様子が伺えました。
日常生活内の水分摂取の頻度は、5~6回と回答する人が42.5%と圧倒的に多く、ついで7~8回が31.5%となりました。
この摂取頻度と子どもの体温の関連性を見ると、9回以上水分摂取を行なっている子どもは体温異常(36℃未満および37℃以上)の割合が低くなる傾向が伺えます。
とくに11回以上で27.3%と全体平均よりも10ポイント以上低くなっており、水分を頻回摂取させることは子どもの体温調節にとって大切であると言えそうです。