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テーマ別解説

レジャーとビール

(4)万博と各国のビール
1970(昭和45)年、日本万国博覧会(大阪万博)が日本の博覧会史上類のない規模で開催された。道路網の整備、東海道新幹線開通などを背景に、全国から観客が押し寄せ、来場者数は6,400万人以上に達した。大阪万博では、ドイツ、チェコスロバキア、スイス、ニュージーランド、フランス、ベルギー、デンマーク、インドなどのビールが各国の料理とともに楽しめた。特にドイツビールは数種類の銘柄が販売され、ジョッキも銘柄に合わせたものが用意されていた。ミュンヘン市館では、本場ドイツのビアハウスが再現され、バンドの演奏なども行われた。1964(昭和39)年に海外渡航が自由化され、海外旅行への関心が高まっていた時期でもあり、ドイツビールはヨーロッパへの思いをかきたてた。

それから35年後の2005年、愛知で大阪万博以来2度目となる総合的な国際博覧会が行われた。「愛・地球博」と呼ばれたこの万博の入場者数は2,200万人に達した。愛知万博では、トルコ、スリランカ、ネパール、インド、ベルギー、スペイン、ドイツ、チェコ、リトアニア、ガーナ、ラオス、フィジー、メキシコ、スイス、ルーマニア、オーストリア、ポルトガル、デンマーク、オーストラリア、タイ、フィリピン、ベトナム、シンガポールなどのビールが各国の料理とともに味わえた。

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