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酒・飲料の歴史 日本のビールの歴史 酒・飲料の歴史 日本のビールの歴史

コラム

1963年

ビールがお中元の主力商品に

1963(昭和38)年5月28日付『朝日新聞』では、ビールがお中元の主力商品となったことを伝えている。

「メーカーの宣伝がきいて、お中元の主力商品にのし上がってきたのがビール。ただしこれは配達に人手を食う割りに、もうけが薄いとあって、百貨店側では痛しかゆしの表情」(『朝日新聞』1963年5月28日付)

以前は、輸入缶詰に人気が集まっていたが、人気はビールに移行していったという。また、当時のお中元の変わったものには、ゴルフボール一ダース箱や、仕立て券つきのワイシャツや靴というものがあった。

ビールがお中元の主力商品となった背景には、各家庭に電気冷蔵庫が普及していったことがあった。1965(昭和40)年の電気冷蔵庫の普及率は全世帯の50%を超え、1971(昭和46)年には90%を超えた。こうしてビールは、お中元の人気第1位となっていった。会社にはビールの現物が届けられ、個人にはビール券が配られるといった光景が見られるようになったのである。

ちなみに、ビールの贈答用セットは明治時代のうちに登場しており、お中元やお歳暮にビールを贈る人も一部では存在した。当時は半ダースや1ダース入りの木製化粧箱がつくられていたが、ビール自体が高価なものであったため、一升びん同様、大びんを2〜3本でくくり、熨斗(のし)を巻いてお中元とすることも多かった。また、明治・大正期に「キリンビール」の総代理店をしていた明治屋は、全支店共通で使える「商品切手」も贈答用として売り出していた。

戦後、木製の化粧箱も贈答用として存在したが、重量などの問題から、段ボール製やプラスチック製の化粧箱が徐々に増えていった。また、1960年代になると、ビールと清涼飲料をセットにした贈答品も登場する。キリンビールも1968(昭和43)年にプラスチック製化粧箱入りで、清涼飲料をセットにした「キリンファミリーセット」を発売している。
キリンビールのお中元ポスター

キリンビールのお中元ポスター


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