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酒・飲料の歴史 日本のビールの歴史 酒・飲料の歴史 日本のビールの歴史

コラム

1909年

広告「食(くら)ふべき麦酒」

1909(明治42)年8月6日付の『時事新報』に、ちょっとユニークなビールの広告が掲載された。キャッチコピーは「食(くら)ふべき麦酒」。「英国政府衛生委員の報告に曰く」として、「順良なる麦酒は『飲む』に非ずして『食ふ』也」「一杯の麦酒の滋養は同量の牛乳に等しく、四合の麦酒は牛肉卅目(30匁=112.5g)の効力に匹敵す」といった、ビールの滋養効果を謳う文章が添えられている。

これは、「キリンビール」の販売代理店であった明治屋が仕掛けた広告で、文末には「我が国にて衛生家の食ふべき順良なる麦酒は獨りキリンビールあるのみ」とある。それまでのビール業界が、味や香りのアピールをしていた中で、栄養価の高さを強調するというのは、非常に斬新な試みだったといえるだろう。いわば、従来のビール業界の常識を打ち破るユニークな広告として、広告業界のみならず一般の人々からも大きな注目を浴びたのである。

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