[ページの先頭です。]

ページ内を移動するためのリンクです。

[ここから本文です。]

ヒストリークルーズ Vol.9 ビールを愛した近代日本の人々 明治150年 ビールを愛した幕末の偉人たち! 2018年の今年は「明治150年」。これを機に各地で様々なイベントが開催されています。ヒストリークルーズでも幕末に活躍した「ビールを愛した近代日本の人々」をご紹介します。 ヒストリークルーズ

Vol.9 ビールを愛した近代日本の人々

明治150年 ビールを愛した幕末の偉人たち!

2018年の今年は「明治150年」。これを機に各地で様々なイベントが開催されています。ヒストリークルーズでも幕末に活躍した「ビールを愛した近代日本の人々」をご紹介します。
トーマス・ブレーク・グラバー
「キリンビール」発売の功労者 近代日本建設期の実業家
1889年 グラバーが関わった現在のラベルの原型となったデザイン

1889年 グラバーが関わった現在のラベルの原型となったデザイン


グラバー肖像(長崎歴史文化博物館 蔵)

グラバー肖像(長崎歴史文化博物館 蔵)        


「キリンビール」発売に深くかかわった外国人がいます。長崎の観光名所「グラバー邸」にその名を残すトーマス・ブレーク・グラバーです。グラバーというと、幕末に坂本龍馬や西郷隆盛らと幕府転覆に奔走した商人としても知られています。明治維新が成ったのちも、グラバーは日本に滞在し続け、炭坑の開発や三菱の事業拡大など、日本産業界の発展に大きな足跡を残しました。そうした彼の業績の一つに、ビール産業への寄与が挙げられます。
晩年のグラバーは、鹿鳴館の書記官を務めました。そうした場では、自らが発売に関わった「キリンビール」を飲むことも多かったのかもしれません。

関連情報

1889年 グラバーが関わった現在のラベルの原型となったデザイン

1889年 グラバーが関わった現在のラベルの原型となったデザイン


グラバー肖像(長崎歴史文化博物館 蔵)

グラバー肖像(長崎歴史文化博物館 蔵)        


大久保利通
岩倉遣外使節団でビール工場を視察
大久保利通(国立国会図書館 蔵)

大久保利通(国立国会図書館 蔵)


西郷隆盛とともに倒幕の中心的な役割を演じた大久保利通。倒幕後、大久保は東京遷都を実現し、版籍奉還と廃藩置県によって幕藩体制に終止符を打つなど内政を担当しました。
1871(明治4)年、欧米諸国に学び近代化の道筋を見出そうとした新政府は、右大臣の岩倉具視を特命全権大使とする岩倉遣外使節団を派遣します。大久保は副使として使節団に参加しました。
その報告書には、「(近代諸国では)国民が開明富饒になるに従って、飲料の精美を好むようになり、飲料の消費が高くなる」としたうえで、そうした飲料類の代表にビールをあげています。また、一行はイングランド中部、バートンにあるオールソップ社のビール工場を視察し、ビール醸造法を具体的かつ詳細に調査しており、ビール産業が重要視されていたことがうかがえます。

関連情報

大久保利通(国立国会図書館 蔵)

大久保利通(国立国会図書館 蔵)


小松帯刀
外交官らの特権だった幕末のビール
小松帯刀(国立国会図書館 蔵)

小松帯刀(国立国会図書館 蔵)


小松帯刀は尊攘運動の中心的役割を果たした薩摩藩を統率し、西郷隆盛や大久保利通らとともに倒幕を推し進めた人物です。薩長同盟成立の翌年に、訪問先の大坂で、イギリス2代目公使パークスの通訳であるアーネスト・サトーの昼食会に招かれ、ビールを飲み、非常に上機嫌になったことが、サトーの記録に記されています。
当時、日本国内にあるビールのほとんどは、駐留外国人のために輸入された嗜好品であったため、国内でビールを口にできる日本人は、外交官などごく限られた立場の者だけだったのです。

関連情報

小松帯刀(国立国会図書館 蔵)

小松帯刀(国立国会図書館 蔵)


伊藤博文
ビール片手の社交パーティー
伊藤博文(国立国会図書館 蔵)

伊藤博文(国立国会図書館 蔵)


鹿鳴館  出典:井上安治『東京名所帖』(国立国会図書館 蔵)

鹿鳴館 出典:井上安治『東京名所帖』(国立国会図書館 蔵)


松下村塾塾生、初代総理大臣、または大日本帝国憲法の作成者である伊藤博文。伊藤の人となりは実に陽気で天真爛漫、そしてアルコールを交えた他人との付き合いを非常に好んだ人物でした。
伊藤は、政治体制の近代化ばかりでなく、日本の生活習俗の西洋化にも取り組みました。その象徴的な存在が「鹿鳴館」です。鹿鳴館は外国人をもてなす迎賓館として、建設されました。伊藤にとって社交ダンスは二の次、様々なアルコールを楽しんでは、一杯機嫌で周囲に声をかけていたそうです。
「舞踏の合間々々に気の合った相手を連れて別室に入り、パンチかビールかで、喉の渇きを湿しながら話し合うのが夜会の例となっていた」と、当時の外務省翻訳官で伊藤に随行していた小松緑も書き残しています(小松緑著『明治外交秘話』)。
生来人好きで社交性のあった伊藤は、政治家や婦人らが集い、ビールなどアルコールが並ぶパーティを楽しみました。

関連情報

伊藤博文(国立国会図書館 蔵)

伊藤博文(国立国会図書館 蔵)


鹿鳴館  出典:井上安治『東京名所帖』(国立国会図書館 蔵)

鹿鳴館 出典:井上安治『東京名所帖』(国立国会図書館 蔵)


ヒストリークルーズ・インデックスページへ >


[ここからフッタです。]

先頭へジャンプ