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文化学部

No.41

ビールの美味しい伝え方 Vol.2

ビアテイスティング

ビールの美味しさを伝える。

その難しさを第一回の講義で痛感した受講生。

今回はいよいよ、技術的な作法を取り込んだ、

本当の「ビア・テイスティング」に挑戦します。

場所は前回に引き続きSPRING VALLEY BREWERY YOKOHAMA。

教えてくださるのは、前回も登場しました、

キリンビール・セミナー講師の中水和弘さんです。

講義中

POINT

外観、香り、味。これがテイスティングの3箇条

いただくビールは今回も「キリン一番搾り生ビール」。まずは水を口に含んで、ビールが口の中に残っていないようリセット。とくに複数のビールをテイスティングする場合、水の補給は欠かせません。

中水「テイスティングには、3つの大きな流れがあります。まずは〈外観〉、次に〈香り〉、そして最後に〈味〉。ではさっそく実践してみましょう」

1.外観

グラスを目線と水平にしてビールの色、泡立ちを見る。泡はグラスの斜め下から見ると、泡の立ち上がりも確認できる。

アユミ「思っていた以上に、薄い色をしていますね。澄み切っています」

たもつ「うん、琥珀色というよりは、黄金色に近いかな」

アユミ「泡がすごく細かいんですね。今までじっくり見たことがなかったから、ビックリ」

中水「細かな泡はコンディションがいい証拠です。グラスの内部に不純物が付着していたりすると、ぽこぽこと大きな泡になってしまうんです」

2.香り

草木、フローラル(花)、フルーツが代表的な香り。「一番搾り」は、苦味のある草木に柑橘系のフレーバーが混ざり、フルーティーな香りを生み出している。

アユミ「……うーん、なんと言ってよいのか、草っぽいような気もするし、香ばしいような気もするし。ちょっと難しいです」

たもつ「……(まずい、隣の席で食べているガーリックトーストの匂いしかしない)」

中水「いいですよ。香りの嗅ぎ分けは、最初は確かに、難しいかもしれません」

3.味

ひとくち、口の中に入れて、舌で転がす。そのまま3秒間数えて、アゴをコクンと突き上げ、ビールを直接喉に当てるようにする。舌と喉で感じるのが「ビア・テイスティング」の極意。

たもつ「すぐ飲み込まずに、口の中でキープしたおかげで、甘さが確認できました」

中水「『一番搾り』の甘さは、原料の大麦から来ているんですよ」

アユミ「のどに当たるとチクっとしますね。炭酸が強いのかしら」

中水「外観と香りと味。「ビア・テイスティング」は、ビールの美味しさの3大要素を、技法としておさえることで、ビールを総合的に評価することができます。この技法が身につくと、言葉やイメージにとらわれることなく、自分なりの感じ方を人に伝え、ビールの楽しみ方も無限にふくらんでいくのです」

中水「ビア・テイスティングの面白さは、回数を重ねるごとに、ビールのイメージもより豊かに具体的になっていくことです」

〜「一番搾り」から、私たちはこんな世界が浮かびました〜

アユミ「青空の下、アロマホップの大海原を、ぷか〜っと横になって浮かんでいる私。柑橘系のフローラルな香りが、漫画の〆切に追われた私の蝕んだ精神を、やさしく洗い流してくれる……そんな画が浮かびました」

たもつ「私は、中世ヨーロッパの修道院が浮かんできました。修道士となった私は、自給自足を営みながら、野良仕事に精を出すのです。そして夕暮れになると、大きな樽から『一番搾り』を木製のビアマグですくい、他のブラザーたちと静かに飲み干し、神に祈りを捧げるのです……」

驚異のうまさ! クラフトビール「496」もいただきました!

最後に「ビア・テイスティング」講座の締めくくりとして、SPRING VALLEY BREWERYを象徴する究極のバランスを追い求めたクラフトビール、その名も「496」を、特別にテイスティングさせてもらいました!

たもつ「う、うま〜いっ!」

アユミ「色も香りも味も、これまで飲んできたビールとまったく違います。こんなビールはじめて!」

その美味しさの詳細は、残念ながらここでは説明できません。是非とも、実際にSPRING VALLEY BREWERYに足を運んで確認してください。

「ビア・テイスティング」。それはビールの美味しさだけでなく、ビールがもたらす豊かな世界を、人から人へと伝えていく。

たもつ「とにかく、来てよかった。次はどのビールをテイスティングしようか、今から楽しみです」

アユミ「グイ飲み一辺倒だったこれまでの私には、もう戻れません。これからは五感を集中させたビール・ソムリエ道を精進していきたいと思います」

たもつ「でも、グイ飲みは、グイ飲みでいいよね」

アユミ「まあね」

たもつ「これからもう一軒、行こうか」

アユミ「オッケー!」

こうしてふたりは、「ビア・テイスティング」とは一時離れて、ガード下の赤提灯へと消えていったのでした。お腹ペコペコのふたりは、なによりも焼き鳥が食べたかったのです。

今回の受講生

アユミさん

20代 女性 漫画家

趣味は相撲観戦。ビールを飲みながらの観戦が楽しみで「ビールの事を相撲でうまい事言えたらもっと楽しいのでは?」と考え、テイスティングに参加。好きな決まり手は「内無双」。

たもつさん

30代 男性 公務員

一児の父。かつてビール仲間だった妻は、妊娠&出産を機にノンアルコール生活に入り、家では寂しく、ビール片手にテレビで野球観戦。趣味はメガネ屋でメガネを試着すること。

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