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試合詳細レポート

2007

キリンチャレンジカップ2007
9月2日 なでしこジャパン(日本女子代表)×ブラジル女子代表

  目前に迫ったFIFA女子ワールドカップ中国2007へ、なでしこジャパン(日本女子代表)が確かな手応えをつかんだ。
  カナダ女子代表と引き分けた8月30日のゲームから2日後、『キリンチャレンジカップ2007〜FIFA女子ワールドカップ中国2007に向けての壮行試合』が開催された。今回の対戦相手は、アテネ五輪銀メダルのブラジル女子代表。女子サッカー界で世界的な知名度を持つFWマルタ・リベイラ・ダ・シルバらを擁する、FIFAランキング8位の強豪である。
  「選手たちは疲労のピークに来ている」と大橋浩司監督が話したように、中2日でのゲームは肉体的な負担が大きかった。コンディションがピークでないのは明らかだった。それでも、来るべき決戦へ向けた意識の高さが、ゲームを引き締まったものにしていた。
  試合は予想どおりの展開で進んでいく。ブラジルが攻め、日本がしのぐという構図だ。
  岩清水梓(日テレ・ベレーザ)と矢野喬子(浦和レッズレディース)が相手の2トップを粘り強くマークし、キャプテンの磯崎浩美(TASAKIペルーレFC)がカバーリングに入る。ブラジルのアタッカー陣が強引にフィニッシュに持ち込んできた場面では、GK福元美穂(岡山湯郷Belle)が冷静に対応した。この試合では3-5-2を基本としていたが、選手たちはシステムにとらわれず、局面に応じて柔軟にプレーしていた。
  ブラジルのジョルジェ・ルイス・バルセロス・マルチンス監督は、「日本の最終ラインの上げ下げが効果的だった」と指摘している。DFラインの裏を突いていくブラジルの狙いは、日本の巧みなラインコントロールにスポイルされていたのである。
  しかし35分、一瞬のスキから先制点を献上する。自陣でのパス交換をマルタ・リベイラ・ダ・シルバにカットされると、そのまま決定的な場面に。最後はクリスチアーネ・ロセイラ・デ・ソウザ・シルバに左足で決められてしまった。
  0-1でリードされた後半、日本はカナダ戦同様にリスタートから活路を見出す。59分、宮間あや(岡山湯郷Belle)の直接FKを岩清水が身体で押し込んだのである。「いつも宮間はあそこに入れてくる。イメージどおり」と岩清水が振り返ったように、トレーニングの成果が得点に結びついた場面だった。
  同点に追いついた日本は、敵将ジョルジェ監督が「華麗だった」と言うパス回しで、ブラジルの守備陣を揺さぶっていく。そうやってつかんだリスタートが、またしても得点につながった。65分、交代したばかりの柳田美幸(浦和レッズレディース)のクロスが、DFのオウンゴールを誘ったのである。これが決勝点となり、日本は強豪ブラジルから12年ぶりの勝利をつかんだ。
  「いろんな戦い方、システムができたことと、ブラジルという強豪国相手に逆転勝利できたことは非常に意義があるゲームだったと思います」
  試合後の大橋監督はまず、手応えを言葉にした。選手を代えながら複数のシステムにトライし、そのうえで勝利したのである。今回の『キリンチャレンジカップ2007〜FIFA女子ワールドカップ中国2007に向けての壮行試合』をリーグ戦になぞれば、2試合で勝ち点4をゲットしたことになる。本大会と同じ中2日の日程で残したこの成績は、FIFA女子ワールドカップ中国2007への大きな自信となるだろう。
  もちろん、チームに油断はない。大橋監督が続ける。
  「ただ、課題も見えてきましたし、修正すべき点はやっていかなくてはいけないと感じています」
  今回の『キリンチャレンジカップ2007〜FIFA女子ワールドカップ中国2007に向けての壮行試合』で明らかになった修正点を改善できれば、チームの目標である決勝トーナメント進出も近づいてくるはずだ。9月11日に開幕するFIFA女子ワールドカップ中国2007が、いよいよ楽しみになってきた。

[文: 戸塚啓]

試合データ

■9月2日 千葉・フクダ電子アリーナ
日本女子代表 [2ー1] ブラジル女子代表

日本代表選手集合写真 説明イラスト  1) MF 澤 穂希
 2) DF 安藤 梢
 3) DF 矢野 喬子
 4) MF 宮本 ともみ
 5) FW 荒川 恵理子
 6) GK 福元 美穂
 7) DF 岩清水 梓
 8) MF 酒井 與惠
 9) DF 磯崎 浩美
10) MF 宮間 あや
11) FW 大野 忍
  • 日本代表選手集合写真
  • 説明イラスト
  •  1) MF 澤 穂希
     2) DF 安藤 梢
     3) DF 矢野 喬子
     4) MF 宮本 ともみ
     5) FW 荒川 恵理子
     6) GK 福元 美穂
     7) DF 岩清水 梓
     8) MF 酒井 與惠
     9) DF 磯崎 浩美
    10) MF 宮間 あや
    11) FW 大野 忍

写真提供/(c)Jリーグフォト

<代表監督> 大橋 浩司

<出場選手>

■9月2日/千葉・フクダ電子アリーナ
日本女子代表 (0) 2 <岩清水> <オウンゴール>
ブラジル女子代表 (1) 1 <クリスチアーネ・ロセイラ・デ・ソウザ・シルバ>
日本    
GK 福元
DF 磯崎 安藤(近賀) 矢野 岩清水
MF 酒井(柳田) 澤 宮本(宇津木) 宮間
FW 荒川(永里) 大野(大谷)(原)
ブラジル    
GK バルバラ・ミケリーネ・ド・モンテ・バルボッサ
DF タニア・マリア・ペレイラ・リベイロ(モニカ・アンジェリカ・デ・パウラ) アリーネ・ペレグリーノ レナータ・アパルチーダ・ダ・コスタ
MF アンドレイア・ドス・サントス(マイコン)(ミシェーレ・アパレチーダ・ペレイラ・レイ) ミライルデス・マチエル・モタ(フォルミガ) エライーネ・エストレラ・モウラ ダニエラ・アルベス・リマ
FW クリスチアーネ・ロセイラ・デ・ソウザ・シルバ(カチア・チレーネ・テシェイラ・ダ・シルバ) デルマ・ゴンサウベス(プレチーニャ)(シモーネ・ゴメス・ジャトバ) マルタ・リベイラ・ダ・シルバ

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

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