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試合詳細レポート

2002

キリンチャレンジカップ2002
5月25日 日本代表×スウェーデン代表

 本大会開幕を6日後に控えた5月25日、日本代表はスウェーデン代表を国立霞ヶ丘競技場に迎え、<キリンチャレンジカップ2002>ファイナルチャレンジに臨んだ。5月17日に発表された23人の日本代表選手たちにとって、本大会前の最終ステップとなるこの試合。日本代表の活躍に期待する5万5千人もの観客がスタジアムを青く染め、会場のボルテージも最高潮の中、キックオフの笛が鳴った。

 日本のスターティングメンバーは本大会初戦をにらんだフォーメーション。柳沢の1トップに、中田英と森島を2列目に据え、得点力不足解消を狙う。左アウトサイドに守備力のある服部を起用し、これまで左アウトサイドを任せられてきた小野は、右アウトサイドでの攻撃的役割を期待される。ボランチには稲本と戸田。課題とされた守備では、ケガから復帰した森岡が7ヶ月ぶりに出場し、フラット3の真ん中を務め、左に中田浩、右に松田のディフェンスラインを統率。GKには楢崎という布陣。

 日本は序盤から全体をコンパクトにして挑むものの、スウェーデンのDFパトリック・アンディションを中心とする堅い守りに阻まれ、攻めきることができない。逆に、ディフェンスラインから前線に縦パスを放り込み、こぼれ玉を狙うスウェーデン得意の展開に持ち込まれ、単調なペースで試合が進んでいく。

 そんな中、前半20分に試合が動く。左サイドでボールを受けた昨シーズン欧州得点王のラーションがドリブルで進入し、中央へパスを送る。それを中田浩と競り合ったアルベックに、左足で決められ0-1。日本はフラット3を崩される形ではなかったが、プレッシャーを受けても揺るがない、素早い判断と正確な技術を持つスウェーデンの2トップに、底力を見せつけられる格好となった。

 先制を許した日本は後半に入ると、森島に代えて鈴木を投入。オーソドックスな2トップにシステムを変更し、スウェーデンのパスの起点になっていたディフェンスラインにプレッシャーをかける。さらに服部に代えて明神を投入し、右アウトサイドに据えると、小野を本来の左アウトサイドに回し、反撃の体勢を整えた。

 徐々に自分たちのペースを掴んだ日本は、後半18分、不調の小野に代わった三都主の左からのクロスに、中田英がヘディングで競り、スウェーデンDFのオウンゴールを誘い同点に。狙い通りだったと語る三都主と、得点への意欲を見せ続けていた中田英の新しいコンビによる得点で、スコアを1-1に引き戻した。

 懸念された守備面のほころびを見せることの無かった日本代表は、ボール支配率でスウェーデンを上回りながらも、効果的にボールを運ぶことができず、スウェーデンの屈強なディフェンスを前に決定的場面を作れないまま、1-1の引き分けで試合終了。FIFA世界ランク19位のスウェーデンを相手に、1トップから2トップへの戦術変更を効果的に機能させるなど、日本は強国と十分戦える手応えをつかんだものの、ファイナルチャレンジは引き分けに終わった。

 トルシエ監督はこの試合でGK以外の全員を試合に出場させ、10人の交代枠をすべて使いきった。久々の国際Aマッチ出場となり注目を集めた中山と秋田は、スタジアムの大きな歓声にこたえるようにベテランらしい気迫を見せつけ、存在感をアピール。選手それぞれが自分の持ち味を発揮し、チーム全体で戦う姿勢は、会場全体を青く染めたサポーターの熱気と一体となり、目前に控えた本大会への期待を大いに盛り上げた。

 4年間で培った若手の経験と成長、そこにベテランが加わった日本代表は、バランスの取れたチームとして完成を見た。フラット3という攻める守備をベースにした、1トップと2トップという2つのシステムを武器に、世界への挑戦が始まろうとしている。決勝トーナメントという未知なる領域を目指して、日本代表は1歩ずつ着実に階段を上がっていく。本大会の初戦まで残り10日のこの夜、日本代表はサポーターとともに一つのチームとなった。

試合データ

■5月25日 東京・国立霞ヶ丘競技場
日本代表 [1ー1] スウェーデン代表

日本代表選手集合写真 説明イラスト  1) DF 中田浩二
 2) MF 戸田和幸
 3) DF 松田直樹
 4) DF 服部年宏
 5) GK 楢崎正剛
 6) DF 森岡隆三
 7) MF 中田英寿
 8) MF 森島寛晃
 9) FW 柳沢敦
10) MF 稲本潤一
11) MF 小野伸二
  • 日本代表選手集合写真
  • 説明イラスト
  •  1) DF 中田浩二
     2) MF 戸田和幸
     3) DF 松田直樹
     4) DF 服部年宏
     5) GK 楢崎正剛
     6) DF 森岡隆三
     7) MF 中田英寿
     8) MF 森島寛晃
     9) FW 柳沢敦
    10) MF 稲本潤一
    11) MF 小野伸二

写真提供/(c)Jリーグフォト

<代表監督> フィリップ・トルシエ

<出場選手>

■5月25日/東京・国立霞ヶ丘競技場
日本代表 (0) 1 <オウンゴール>
スウェーデン代表 (1) 1 <アルベック>
日本    
GK 楢崎
DF 松田(宮本) 森岡(秋田) 中田浩 服部(明神)
MF 小野(三都主) 戸田(市川) 稲本(福西) 森島(鈴木) 中田英(小笠原)
FW 柳沢(中山)
スウェーデン    
GK ヘドマン
DF ミャルビー(ヤコブソン)  P・アンデション  ルチッチ  メルベリ
MF Ma・スベンソン(アレクサンデション)  A・スベンソン  ユングベリ(A・アンデション)  リンデルート
FW ラーション  アルベック(イブラヒモビッチ)

*月日/場所
 国名(前半得点)総得点<得点者>
*メンバー(交代メンバー)

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