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環境活動・トピックス

2018年9月3日

シャトー・メルシャンの自社管理ブドウ畑である椀子(マリコ)ヴィンヤード周辺の植生調査を行いました

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写真左上が、今回の調査対象のクララ

長野県上田市丸子地区陣場台地にあるメルシャン自社管理ブドウ畑「椀子(マリコ)ヴィンヤード」では、スズサイコ、メハジキ、ユウスゲと言った国レベルの希少種の植物や、絶滅危惧種であるオオルリシジミの唯一の食草であるクララが発見されています。その理由は、20haを超える垣根栽培のブドウ畑が、栽培のために適度な草刈りを行うことで広大な草原の役割を果たしているからだと考えられています。

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ベニモンマダラ

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ウラギンスジヒョウモン

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クララ

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ユウスゲ(キスゲ)

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メハジキ

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スズサイコ

しかし、調査はブドウ畑の中に限られ、陣場台地周辺についてはまだ十分な調査が行えていませんでした。
そこで今回、国際NGOアースウォッチ・ジャパンとそのボランティアの皆さんの協力で、椀子ヴィンヤードの南に広がる水田地帯の植生調査を行いました。市民参加の初めての活動となります。
調査対象はクララ。7月の終わり、気温35度に迫ろうという猛暑の中で、ボランティアの皆さんに熱心に調査していただき、その生息マップを作ることができました。
調査結果を見ると、クララは水田地帯の中でも標高の高い場所に多く生息していることがわかりました。陣場台地の中でも比較的元の地形が残り、日本古来の土壌環境が残っている場所。また、あぜ道など生産のために人が定期的に草刈りを行っている場所にほぼ限られています。
この条件は、椀子ヴィンヤードと同じです。 椀子ヴィンヤードもまた、その土地本来の地形や景観に配慮しながらブドウ畑として造成した場所であり、日本古来の土壌環境が多く残っています。また、垣根栽培のブドウ畑で定期的に草刈りを行うことで、広大な草原としての役割を果たしています。 今回の調査で、椀子ヴィンヤードが様々な希少種を育む生物多様性の豊かな場所となった理由が、より明確になりました。

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椀子ヴィンヤードと調査に協力いただいた皆さん

この成果は、遊休荒廃地を活用し、日本ワインのためにブドウ畑を広げていくための貴重な知見です。
椀子ヴィンヤードでは、より生態系豊かなブドウ畑をめざして、秋に3年目となる従業員参加での希少種・在来種再生活動を行う予定です。
また、今年は調査対象を塩尻市の桔梗ヶ原や片丘地区にまで広げていく予定です。 今後も、自然豊かなブドウ畑を目指して、活動を継続していきます。

  • ※ ウラギンスジヒョウモンは環境省のレッドリストで絶滅危惧Ⅱ類(長野県の準絶滅危惧種)、ベニモンマダラは環境省と長野県のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。メハジキ、ユウスゲ(キスゲ)は長野県のレッドリストで準絶滅危惧種、スズサイコは環境省ならびに長野県のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている。クララは環境省のレッドリストで絶滅危惧ⅠA類(長野県の絶滅危惧ⅠB類)であるオオルリシジミの唯一の食草。

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